駄目 ページ40
「しゅ、周助くん」
菊丸「え、いつからいたの!?」
ま、全く気配がなかったからびっくりした
え、見られてた?
不二「いつから?そうだなあ、Aがお弁当作ってくれる、って話してたところから」
「ほぼ最初やん」
不二「びっくりしたよ。Aが怪我したから駆けつけようと思ったのに英二が・・・」
菊丸「うわあ!言うなあ!」
絶対わざとだ
周助くんはこうやって人をからかって楽しむところがある
悪い癖!
不二「・・・妬けるな。僕も触れたいのに」
「やける?焼ける・・・あ、英二くんハンバーグ」
菊丸「・・・忘れてたー!!」
ダダダっと慌ただしくハンバーグの元へ駆け寄る英二くん
よかったあ・・・と聞こえる。無事だったようだ
不二「指、大丈夫?」
「あ、だい、大丈夫、ありがとう」
不二「ふふ、また真っ赤」
「ほんとに男の人に免疫なくて・・・恥ずかしいな」
不二「・・・そっか」
熱くなった顔を冷まそうと手でパタパタと扇いでいると、
周助くんが私の手を取る
優しく、割れ物を扱うような触り方にドキドキしてしまう
不二「僕も同じことしていい?」
「何言って」
私が言い終わるより先に、
周助くんが私の指に口付ける
「!ま、待って」
不二「英二は良くて僕はダメ?」
「そういうことじゃなくて・・・」
私の指に唇を添わせたまま、目を開いてこちらを見つめる周助くん
英二くんのは突然だったから不可抗力っていうか、
どうにもできなかったっていうか・・・
あれ、でも確かに英二くんは良いのに周助くんはダメって不平等?いや人の指咥えるのに不平等もクソもないやろ
「あ、あかん」
不二「ふふ、あかんの?可愛い」
「お、おおお男の人苦手だから!」
不二「それを言われたら降参だよ。考えたね」
周助くんはパッと私の手を離して、
降参、と両手をあげる
周助くんに対して怖いなんて全然思わなかったくせに
ショート寸前の頭で考えた言い訳だ
男の人が苦手、を武器に使う日が来るとは思わなかった
菊丸「なにしてんの〜!もうみんな集まってるよ!」
「今行く!し、周助くんも早く行こう」
不二「そうだね」
いつの間にかハンバーグを盛り付けて、
途中になってたサラダも完成させてくれていた英二くん
結局夕飯作りにあまり参加出来なかったな
手塚「遅かったな。何かあったか」
河村「なんかゲッソリして見えるよ」
「あ、大丈夫、色々あって・・・」
「「「?」」」
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MOMO(プロフ) - とても面白いです!これからも頑張って下さい。 (2022年10月25日 16時) (レス) @page32 id: 086efc5a74 (このIDを非表示/違反報告)
牧(プロフ) - 毎日の楽しみです!財前とこれからどうなるのかもワクワクですね! (2022年9月4日 17時) (レス) id: 0d6f1959a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なち | 作成日時:2022年7月13日 22時