鋭い ページ30
手塚｢では練習始め！｣
｢｢｢はい！！｣｣｣
合宿の説明も一通り聞いて、
国光くんの掛け声でみんなが練習に取り掛かる
私も時間を見てドリンク作りに行かないと
｢あ、国光くん｣
手塚｢どうした？｣
ラケットを準備して、
練習に入ろうとしていた国光くんに声をかける
｢あの、図々しいお願いなんだけど⋯合宿1日目の練習メニュー、私に作らせて貰えないかな｣
手塚｢俺達の練習メニューをAが？｣
｢うん、やっぱりダメ、かな｣
実はずっと考えていたこと
みんな本当に強いと思う。
でも英二くんは集中力、
武くんは冷静さ、
他のみんなにも足りないものがそれぞれあるように思えた。
それと、なにか集中してできることが欲しい。
でないと光のことばかり考えてしまう。
⋯とはいうもののさすがに無理なお願いだったかもしれないな
手塚｢いや、ぜひ頼みたい｣
｢！ほんと？｣
手塚｢ああ。Aになら任せられる｣
｢ありがとう。必ずみんなにとってプラスになるものにする｣
手塚｢期待しているぞ｣
やったぁ
そうと決まれば今日の夜から作り始めよう
⋯これでちょっとは気も紛れるはず
手塚｢⋯不二の言う通り、何かあったんだな｣
｢え⋯｣
手塚｢朝と違って、浮かない顔をしている｣
｢そう、かなあ。そんなことないよ｣
手塚｢マネージャー、やはりやめたくなったか？｣
｢え、それは違う！絶対｣
まさかそう勘違いされるとは思わなかった
必死で否定してしまう
｢⋯ごめん。実はちょっと考えてることがあって⋯でも自分で解決する！大丈夫｣
手塚｢⋯そうか。俺に力になれそうな事があったら言ってくれ｣
｢ありがとう！その時は頼らせてもらうね｣
国光くんは心配そうな顔で私を見つめる
隠し事をしてしまった、という罪悪感からそんな国光くんの顔を真っ直ぐ見られない
｢えっと⋯練習邪魔してごめんね！ドリンク作ってくる｣
そのまま逃げるようにテニスコートを後にする
隠し事ってしんどいなあ
国光くんごめんね
手塚｢⋯⋯｣
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MOMO(プロフ) - とても面白いです！これからも頑張って下さい。 (2022年10月25日 16時) (
レス) @page32 id: 086efc5a74 (このIDを非表示/違反報告)
牧(プロフ) - 毎日の楽しみです！財前とこれからどうなるのかもワクワクですね！ (2022年9月4日 17時) (レス) id: 0d6f1959a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なち | 作成日時：2022年7月13日 22時
