弱み ページ26
｢はいはい、そんな事より武くん早く手｣
秀一郎くんも可哀想だし、
何より武くんの手首が心配だ
それとなく場を収める
桃城｢⋯お、お願いします｣
やっと手を重ねてくれる
もう既に少し赤くなってきてるな
｢ここ痛い？こことか｣
手首を軽く押していって、痛みを確認する
桃城｢あ、いや、そんなには⋯｣
｢早いうちに気づけてよかった｣
酷く痛む様子は無さそう
でも時間が経ってから悪化することもよくあるので注意して見ておかないと
｢これでよし｣
コールドスプレーで冷やして、
軽くテーピングをする
桃城｢⋯あ、ありがとう、ございます｣
｢ううん。今度からちゃんと⋯｣
言ってね、と言おうとしたところで
武くんの顔を見ると、真っ赤
｢⋯熱ある？｣
桃城｢ない！ないっス！｣
｢そう？顔赤いから｣
この時期でも熱中症になる人もいるみたいだし
そこも注意だな
乾｢⋯ほう、いいデータがとれた｣
｢ええ⋯データ？さっきのやり取りでどんなの取れたの｣
乾｢桃城の弱み⋯といったところかな｣
桃城｢だああ！やめてくださいよ！乾先輩！！｣
？全く分からない
けど武くんも元気みたいだし、よかったよかった
海堂｢ダセェな｣
越前｢ほんと、まだまだだね桃先輩｣
桃城｢うるせー！｣
後輩にも酷い言われようだ
武くんはいじられキャラ？
ｰｰｰｰ
それから休憩が終わって、
みんな練習に戻っていく
武くんはやるぞ！と意気込んでたけど、程々に、と釘を指しておいた
手塚｢⋯よく気づいたな、桃城の手首｣
｢あ、うん。光も怪我したこと隠すタイプだったから、なんとなく分かる｣
手塚｢そうか。Aみたいなマネージャーができて俺達も心強い｣
｢⋯そう思ってもらえてるなら嬉しいよ｣
国光くんに褒められると、
なんだかくすぐったいような、恥ずかしいような
でもすごく幸せな気持ちになる
手塚｢俺が怪我をしたら、そのときは頼む｣
｢しないのが1番だけど、もしものときは遠慮なく言って｣
手塚｢それにしても、大石と仲良くやっているようだな｣
｢！？｣
なんでこの流れでその話になるんだ⋯
国光くんって謎だな
｢仲良く、っていうか、まあ秀一郎くんも無意識って言ってたし⋯｣
手塚｢⋯俺が同じことをしても、Aは嫌がらないのか｣
｢うん？｣
手塚｢変なことを言ったな、すまない｣
国光くんはそういったあと咳払いをして、目線を部員たちに移した
掴めない人、だな
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MOMO(プロフ) - とても面白いです！これからも頑張って下さい。 (2022年10月25日 16時) (
レス) @page32 id: 086efc5a74 (このIDを非表示/違反報告)
牧(プロフ) - 毎日の楽しみです！財前とこれからどうなるのかもワクワクですね！ (2022年9月4日 17時) (レス) id: 0d6f1959a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なち | 作成日時：2022年7月13日 22時
