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ー Side るぅと ー
莉犬とAちゃんが話してるのを聞きながら、目線はAちゃんに自然と向いていた。
目が離せなくなっちゃうんだ。
そういう魅力がAちゃんにはあると思う。
莉犬がさとちゃんばっかりずるいから少しお話しよ〜って声をかけてくれたおかげで、Aちゃんは部屋に入ってきてくれた。
近い距離にいるわけじゃないのに、Aちゃんのほんのり甘い匂いを感じる。
『るぅくんは歌歌うの?』
るぅと「えっ!?あ、うん!」
莉犬「るぅちゃん歌上手なんだよ〜」
るぅと「え、そんなことない!」
莉犬「上手じゃん。歌好きでしょ?そういう系の学校行きたいって言ってたし」
『えっ、すごい!素敵!』
それ言わない約束なのに…。
まだ親には内緒にしていたことをさらっと暴露されて莉犬を少し睨む。
『るぅくんはどんな歌を聴くの?』
るぅと「えっと、好きなのは、」
最近よく聴いているアーティストの名前を言っていくとAちゃんはキラキラと目を輝かせた。
『えっ、私もそのバンド好きなの!あと、そのアーティストも好き!るぅくんと趣味合って嬉しい!』
そのバンドはAちゃんとさとみ先輩がよく話してるから、元から好きだったけどAちゃんといつかお話できたらって聴き込んでいたんだ。
よかったぁ。
るぅと「僕、2年前に出した秋の曲好きなんだ」
『わかる!私も好き!あれすごく綺麗な曲だからるぅくんの声に合いそうだね〜。綺麗な声だもんね、るぅくん!』
るぅと「あまり言われないよ…」
『えっ!?それはるぅくんの良さわかってないね』
“ Aちゃんだって、るぅちゃんの良さはわかってるから ”
さっき莉犬が言った言葉が蘇ってきた。
…僕のコンプレックスを良さだと言ってくれるAちゃん。
この何とも言えない声が好きではない僕を、好きにさせてくれるくらいAちゃんから言われた言葉には破壊力がある。
『いいなぁ〜、今度一緒にカラオケ行こうね?』
るぅと「えっ、」
『え?あ、嫌なら全然っ!』
莉犬「嫌なわけないじゃん!ね?」
縦に首を振ることしか出来ない。
Aちゃんとカラオケに行く想像をしただけで緊張してきた…。
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ともか@推しが尊い連盟(プロフ) - ひーりん。さん» はい! (2019年12月30日 19時) (レス) id: 8d3c14094f (このIDを非表示/違反報告)
ひーりん。(プロフ) - ともか@推しが尊い連盟さん» わああ毎回ありがとうございます…!来年も是非よろしくお願いします(´˘`*) (2019年12月30日 19時) (レス) id: 366961858c (このIDを非表示/違反報告)
ひーりん。(プロフ) - ゆうみさん» コメントありがとうございます!!そう言っていただけてとっても嬉しいです(´TωT`)これからもよろしくお願いします!! (2019年12月30日 19時) (レス) id: 366961858c (このIDを非表示/違反報告)
ともか@推しが尊い連盟(プロフ) - お久しぶりです、ともかです!来年も宜しくお願いします!更新楽しみにしてます! (2019年12月30日 19時) (レス) id: 8d3c14094f (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみ - 好みの作品キタ――(゚∀゚)――!!あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あの!!!!!これからの更新楽しみにしてます!!頑張ってください!! (2019年12月28日 6時) (レス) id: 92d4070df6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひーりん。 | 作成日時:2019年9月21日 16時