びたーすうぃーと。【るぅと】

#13 ページ14

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ー Side るぅと ー






前はこんなに完璧な人なら仕方がない。


そう思ってた。




でもさとみ先輩はやばい人だ。





…莉犬がここ最近悩んでいたのもこれ？





『さとみくん、巻き込むのやめよ？保健委員だから来てくれただけだよ。私の事なんて興味ないよ』

さとみ「ふーん…」




Aちゃんはきっと女の子と関わりの少ない僕をそう思っているんだ。




違う、女の子と関わらないんじゃない。

Aちゃん以外興味ないんだ。









…もしかして、さとみ先輩は気づいてる？

僕がAちゃんを好きなこと。






『もう大丈夫だから行こっか』


しゃっと、カーテンが開いてAちゃんが出てきた。



さっきよりもさらに元気がない？




どんどんAちゃんらしさがなくなっていく。




『じゃあ、さとみくんまたあとでね』

さとみ「…わかった」



その原因はさとみ先輩。




どうしたらいいの？









そのあとの教室までの道。

いつもならAちゃんから話しかけてくれて始まる会話も今日はなくて無言だった。




たまに目が合ってもつらそうにニコッと微笑むだけ。





Aちゃん気づいてますか？

いつものように笑っているのかもしれないけど、今のAちゃんは苦しそうだよ。







なにかしてあげたい。






やっぱりまずはさとみ先輩のことを莉犬に聞くべき。






るぅと「莉犬」

莉犬「…わかってる」



教室に戻ってすぐ莉犬に声をかけると、すぐわかったのか苦笑いしながら頷いた。

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