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「ここは…」
目の前に聳える、年季の入った石段。
朱色の鳥居を囲むのは、風にざわめく枯れ木たち。
「合格祈願しよう。
それなら今日こうして遊んでる罪悪感も、少しは軽くなるじゃない？」
…クリスマスに、敢えての神社。
予想を上回るあまのじゃくっぷり。
けどなんか、ものすご〜〜〜く「松村くん」って感じ。
笑いを堪えながら石段を上り、それぞれ絵馬にお願い事を書き込む。
［みんなで合格！ 松村A］
［2人で合格 松村北斗］
「…………………。」
「…………………。」
なんということでしょう。
こんなところで、不意に温度差が出てしまいました…
「…み、みんなで合格しようって、約束したじゃない…」
しどろもどろの私を、外気よりも冷え切った松村くんの視線が無遠慮にぶっ刺して来る。
「今お詣りに来てるのは2人なんだから、2人でいいだろ。クリスマスなんだし。」
「絵馬の内容にクリスマス感を求めるスタイル！？」
微妙にヘソを曲げたらしき松村くんを
「現状私たちよりみんなのが雲行き怪しいんだから、松村くんもちゃんとお願いしてよ！！」
とコートに包まれた長い腕を引っ張りながら説得すると、ものすごく面倒くさそうな顔で［2］の部分に［+ 5］と付け足してくれた。
「俺、大学に入ったら今度こそ優等生になるから。空手再開しつつ特待狙って行くわ、マジで。」
「でもさぁ、テスト前やレポート提出直前に田中くんやジェシーくんあたりに泣きつかれて、ブーブー言いながらヤマカケしたり要点まとめてあげたりしてそうだよね。」
「…予想出来過ぎるな。
ったく、いつになったら自立すんだよアイツらは。」
とか言って、まったく頼られなくなったら寂しいくせに。
彼らが、本当は同年代の男子よりもよっぽどしっかりした考えを持っていて、自ら行動に起こす勇気も気概も持っていることは、よく知っている。
きっと、
私より彼らと遥かに長い時間を過ごしている、松村くんも。
松村くんが他に友達を作らなかったのは、彼が人見知りなせいではなく、単純にあのグループ以外の友人を作る必要性を感じていないせいだったのかもしれない。
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マヨ(プロフ) - あいりさん» こちらこそ、ありがとうございました！じゅったんカッコよく書けていたならよかったです(^^)モテない女がモテる男を書くのは大変でした…( ；´Д｀) (2022年2月20日 0時) (
レス) id: e79016e87d (このIDを非表示/違反報告)
あいり(プロフ) - マヨさん» ありがとうございます！読ませていただきました！やっぱり樹がかっこよすぎました🥹 (2022年2月19日 17時) (レス) id: 87926ffd93 (このIDを非表示/違反報告)
マヨ(プロフ) - あいりさん» ありがとうございます(^^)パス開けました〜！ (2022年2月19日 10時) (レス) id: e79016e87d (このIDを非表示/違反報告)
あいり(プロフ) - 俺の可愛い妹で、俺らの大切なお姫様。にやられました😇パス教えて下さい🙇♀ (2022年2月19日 1時) (レス) id: 87926ffd93 (このIDを非表示/違反報告)
マヨ(プロフ) - 澪さん» お待たせ！！じゅったんとのデート書きました！！パスかけてあるから、読みたくなったら言ってくださーい！！ (2022年2月18日 22時) (レス) id: e79016e87d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マヨ
| 作成日時：2021年12月2日 1時
