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終電よりも少し前に着いた、私の最寄駅。
初めて降りると言う田中くんは、夜中の住宅街を物珍しそうにキョロキョロ眺め回していた。
夜の闇に溶けてしまいそうなブルーグレーの髪が、何だかとても儚く見える。
「…ところで田中くんて、ホントは彼女何人いるの？」
「数えたことねぇ。」
「ぅ…おぉ…」
予想を上回って来た答えに、もはやまともな日本語が返せない。
そんな私に苦笑いした田中くんが、困り果てたように高い星空を見上げた。
「…俺、優しいフリして、ホントは全然優しくないんだろーね。
泣かれるのが嫌で別れ話もできなくて、のらりくらり躱してるうちに、いつの間にか相手に新しい彼氏できてて、それ見て安心したりしてさ。
�犧把磧蹐辰童世錣譴襪里錣�ってんだけど、マジで苦手なんだよね。
なんかこう…キッチリする、みたいなのがさ。」
田中くんはきっと、優し過ぎるんだ。
人を傷つけたくなくて、けど自分に嘘はつけなくて
それなりに器用だからこそ、本当は通るべきじゃない抜け道も通れてしまう。
美徳と悪徳が一緒になったような性格と、人並外れてモテる彼の性質が織りなす不協和音。
そんな自分にどこか疲れてしまっている田中くんの横顔は
やはり周りと同じく、18歳の男の子に見えた。
「誰とも付き合わなきゃいいんじゃない？」
「え？？？」
「別れたくないなら、いっそ付き合わなきゃいいじゃん。
死ぬまで一緒！って決めた人を見つけたときだけでいいでしょ、恋人なんてさ。」
サングラスの奥の目が、まん丸に開く。
私は思ったことを言ったまでだけど、田中くんにとっては、隕石が降って来たぐらいに驚くべき内容だったんだろうか。
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マヨ(プロフ) - あいりさん» こちらこそ、ありがとうございました！じゅったんカッコよく書けていたならよかったです(^^)モテない女がモテる男を書くのは大変でした…( ；´Д｀) (2022年2月20日 0時) (
レス) id: e79016e87d (このIDを非表示/違反報告)
あいり(プロフ) - マヨさん» ありがとうございます！読ませていただきました！やっぱり樹がかっこよすぎました🥹 (2022年2月19日 17時) (レス) id: 87926ffd93 (このIDを非表示/違反報告)
マヨ(プロフ) - あいりさん» ありがとうございます(^^)パス開けました〜！ (2022年2月19日 10時) (レス) id: e79016e87d (このIDを非表示/違反報告)
あいり(プロフ) - 俺の可愛い妹で、俺らの大切なお姫様。にやられました😇パス教えて下さい🙇♀ (2022年2月19日 1時) (レス) id: 87926ffd93 (このIDを非表示/違反報告)
マヨ(プロフ) - 澪さん» お待たせ！！じゅったんとのデート書きました！！パスかけてあるから、読みたくなったら言ってくださーい！！ (2022年2月18日 22時) (レス) id: e79016e87d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マヨ
| 作成日時：2021年12月2日 1時
