見える者 漆

怨んでると思う ページ19

ぬ「話せば1つに戻るのか？」


A「どうだろう…。あの子は私の事怨んでると思う。何年もずっと暗闇の中に閉じ込めていた様なものだから…」


エ「そいつが出てくるのも時間の問題だな」


A「空亡ウイルスが活性化してからだから…空亡と戦いたがってるのかも…」


ぬ「早く抑えなければならんな」



奥に進むと



A「此処が石版のある場所…上に…話が続いてる…」


エ「ありがとな。お前は此処で休むか？」


A「そうする…」



2人は上に飛んで行った



A「残りの妖聖剣…ナツメ達が取りに…」



そしておそらく酒呑童子も



A「協力する気は無さそうだな…」



ナツメ以外には怪我させそう…



A「……心配だ」









，









白虎の林



1人の人間と鬼妖怪が幻獣を相手に戦っていた



酒「俺ではアシュラ豪炎丸の真の力は引き出せないと言うのか…！」



人間は剣舞魔神に憑依し，斧を振っていた



玄武「どりゃあ！」ﾌﾞﾝｯ！


白虎「ガルルッ！！」ｼｭｯ！



幻獣は剣舞魔神を鋭い爪で引っかいた



ト「クッ！」ｼｭｳｳ…



憑依が解け，人間にはもう打つ手がなかった



ト「まだだ。必ずナツメを覚醒させて，空亡を倒す！そしてAを助けるんだ！」



現大王にヒビの理由を聞かされた人間は必死だった



酒「『助ける』だと…ふざけるな！」


ト「えっ？」


酒「Aは姫が居なくなってからの今まで，自身にかけた呪いにずっと苦しめられてきた！

Aが姫にどれだけ会いたがっていたか！

どれだけ自分を責め続けてきたか！

気持ちも分からぬ奴がAを助けられるわけがない！！」









，









A『酒呑童子…聞こえてる…？』

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