【ONEPIECE】〜黒鳥とタイヨウ〜

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フラッ






ドンッ



「す、すいません…!!」


突然足元がふらついて女の人にぶつかってしまった


『あなた、大丈夫？』


私よりも背が高く、スラッとしていてとても綺麗な女の人



「だ、大丈夫です、すみません」






女の人はふふっと笑いながら私の手元のお酒を見る






『顔が赤いわ。お酒の飲みすぎは良くないわよ』



そう言って、綺麗な金色の髪をなびかせて歩いて行った



飲みすぎって言ってもまだ半分も飲んでないのに



私はお酒に関しては強くもないけど弱くもない




もしかして、これ結構度数強い？




甘いものには毒があるとはまさにこの事



「っ…」


ズキズキと痛んできた頭を押さえたその瞬間









『きゃあああああ！食い逃げよ！！！！！！！！』









ズキーン









大きな声が頭に響いて、痛みが更に増していく








??「メシ美味かったぞォー！」



食い逃げ犯のくせにお店の人に料理の感想を言っているのが後ろから聞こえた




その人がちょうど私の横を通ったときに腕をガシッと掴む


「ちょっと、あなた食い逃げなんてどういうつもり？！」




自分より背が高い男を見上げるとどこかで見たことがある気がする顔




頭が痛むせいか思い出せない






??「なんだァ？お前！離せ！」


「嫌よ！」


??「ﾁｯ…女なのに力強ェなこいつ！」


「女だからってなめないでよね」


こっちは無駄に度数の強いお酒のせいでフラッフラだっていうのに

食い逃げ犯を思いっきり睨むと、相手も鋭い目付きで睨み返してきた



『女の人ー！！そのまま捕まえておいて！！』




私たちが争っているうちにお店の人がどんどんと近づいてくる




「残念だったわね。あなたは逃げられない」



そう言うと、食い逃げ犯は何かをひらめいたようにニヤッと笑った









??「それはどうかな」

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