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「いも……は？」
『芋じゃないですよ』
「私とおんなじ女の子なの？」
『ええ、まあ』
「嘘でしょう！？私、そんな事知らずに容赦無く……！！」
『それが仕事でしょうしお気になさらず』
小匙にシナモンを少量乗せてグラス内に落とす。
まだ温かいや。
「似てる、のか？」
「性格の悪さは似てるんじゃないのかい」
「失礼極まりないのね」
どうにかして僕の話題から別の話題に乗り換えられないだろうか。
あっそういえば、茶に気を取られて今気づいたが……。
『陛……マリーさん、今日のお召し物は2色の色を基調にされているんですね。ふんだんに施されている赤のレースがとても良く映えていらっしゃる』
「これ？ふふ、とても良いでしょう？ゲームでは着ることが出来ないのだけれどね」
「確かそれサバイバーも支給されてましたよね。えーと、納棺師君、占い師君、ナワーブ君の御三方だった気がします」
「呼ぶ？」
『いえ。見たところ僕しかサバイバーは呼ばれていないようですし、後付けしてしまったら空気が濁ってしまうでしょう』
(今この時だけ。僕だけを見ていればいいの)
「「え？」」
先程自陣営の食堂にいた時も周りがこんな反応だったな。
『あのぅ、何か気に触るような事をしましたか？』
(こんな事になるなら最高品質衣装を着てくれば良かった)
「URを見せてくれるの？」
『ヴィオレッタ、さん？そのような事は一切……』
(やはり何らかの形で思った事が外部に漏れている？心当たりはない。
いやそんなことよりあの衣装を着てきたら場が騒然とするわ、聞きつけた兄が駆けつけてくるわ、あうぅ…迷惑をかける事になってしまう！)
「真顔状態で心破裂しかけてるの凄い滑稽」
「皆さん一度は見た事ありますよ？マリーさんとガラテアさんなんてこの前の協力狩りでご一緒されてますし」
「URだけの試合の時ね？確かに彼はいたわ。ンン…思い出せないわね」
とある方からの着てきなよって無言の圧が凄いので、一旦戻らせてもらう事にした。
__________________________
『僕の代わりにお茶会に行ってくれますか？』
〈行きたい！〉
『これだけ僕も素直だったら良いんですけど』
〈はーやーく！〉
『そんなに急いでもお茶は逃げませんよ』
〈おねぇちゃんはやく！〉
『思う存分楽しんできてくださいね』
〈おいしいものいっぱいある？〉
『勿論です。自己紹介を忘れずにして下さいね？』
〈はーい！！〉
僕だけにしか見えない君の存在。
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白狐-bilyakko-(プロフ) - リパ推しの雪さん» ありがとうございます！(*´`)更新頑張ります！！ (2021年3月1日 9時) (
レス) id: 6701540cff (このIDを非表示/違反報告)
リパ推しの雪 - すごい素敵な作品ですね！更新頑張ってください！応援してます！ (2021年3月1日 5時) (レス) id: e92c1b8c9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白狐ーbilyakkoー | 作成日時：2021年2月27日 1時
