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『それは試合に行かなきゃ駄目なんですか？朝食後ですしいきなり走ったら戻しちゃいますよ。僕の部屋はどうですか？』
「いや、その、誰かに聞かれたら面倒な会話とか出来ないだろ？
それに試合はボットを使うから大丈夫だ。俺とお前2人だけになる」
胃の中の物が飛びはねるから嫌なんだよなぁ。
どこ行ってもゆっくり話なんて出来ない気がする。
「ほ、ほら！ジェットコースター乗りに行こうぜ！？乗った事ないだろ？」
あの勢いよく滑る乗り物。
ちょっとした浮遊感を楽しめるかは人によるあの乗り物。
正直言って乗りたい。
自分の住んでいた周りにはあんな物なかった。けど、ここで了承したら笑われないだろうか。
子供みたいだって、だからといって1人であそこに行く勇気はさらさら無い。
『___ですか？』
「ん？」
『本当ですか？僕あれ乗った事無くて。皆さん1度は乗って欲しいって言うんです！貴方も一緒に乗って、あ、すみません、喋りすぎました……』
一気に恥ずかしさが込み上げてきて顔を逸らす。
「俺も乗るよ。でも1個だけ約束してくれ」
はしゃぎすぎるなよって事ですよねきっと。
「折角2人きりになるんだ、敬語、外してくれるよな？」
『が、頑張ります』
「着替えるなら1回ドア閉めるぞ。あ、あの衣装にだけは着替えるのだけは無しだ」
偽られたあの子は連れてこないでって事なのかな。
閉められた扉から離れて、クローゼットから別の服を出して着替える。
『おいで』
ベッドの下からにゅっと現れる2匹の黒い大蛇。
ズリ…ズリ…という音と共に姿を小さくして腕に巻きつく。
『準備が出来ました。行きましょう？』
「それにしたのか、って！いきなり引っ張んな！俺は逃げねぇって！！」
『そうですか』
「なんだ止まるのかよ。危うくお前にぶつかるかと思ったぞ。
おい、どうした。気に触る事でも言ったか？」
『昔を思い出しまして。遊園地楽しみです！』
「ふーん？」
『大した事でもないので気にしなうあっ！？！？』
視界が少し高くなる。
瞬時に肩車されているのだと悟る。
「へへっ、これは覚えてるか？」
『降ろしてください』
「満更でもないってカオしてるぜ？このまま運んでやるよ」
『誰が何処で見てるかも分からないのに……』
はは。そんな昔の事まで覚えてるとは。貴方まで。
『じゃあお願いします』
「チッチッチ、違うだろ？」
『……お願い』
恥ずかしいからもうやめてよ！
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白狐-bilyakko-(プロフ) - リパ推しの雪さん» ありがとうございます！(*´`)更新頑張ります！！ (2021年3月1日 9時) (
レス) id: 6701540cff (このIDを非表示/違反報告)
リパ推しの雪 - すごい素敵な作品ですね！更新頑張ってください！応援してます！ (2021年3月1日 5時) (レス) id: e92c1b8c9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白狐ーbilyakkoー | 作成日時：2021年2月27日 1時
