あの傭兵に妹がいたようで【第五人格】 (ページ30)

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『お待たせしてしまい申し訳ございません写真家さん…』

「私も今来た所なんだ。じゃあ彼の心音が鳴り響かないうちに話してしまおうか」

建物の2階にて窓から外を眺める写真家さんに謝罪をする。

写真家さんの話してくれた計画はこうだ。

まず、この偽試合を写真家さんが投降する。
次に食堂へ向かうまでの道をカールさんと一緒になるべくゆっくり来て欲しいこと。

準備が整ったらイライさんの梟が呼びに来るのだそう。
もし来なくても焦らず時間稼ぎ。

と、いった内容。

「イソップ君は賑やかな所が苦手だからね。君が側にいてあげて欲しいんだ」

『承知しました』

「ごめん、ちょっと席を外すね」

写真家さんは微笑んで階段を下って行く。
その直後、カールさんがダウンした。

『カールさん！！』

「メディ、ク…さん……？」

「ちょっと行ってくるよ。あと、私の名前はジョゼフさ。後の事はよろしくね」

手すりから身を乗り出す。
彼は名前を告げると、彼を吊り上げて行ってしまった。

視界が暗転する。

－ハンターが投降しました－

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どさり

体が重い。その理由は気を失った彼が背中に乗っかっているから。

彼を揺り動かす。彼は数回の瞬きと共に目を開けた。

「あっ…メディックさん。僕は、確か…」

『お目覚めですか、カールさん。ジョゼフさんでしたっけ。あの方が投降されたんですよ』

「…そうですか。チェイスは、良かったんですか」

チェイス？あぁ、信号を送ったからか。

『食後でしたでしょう？無理にさせるのは良くないと思い、話をつけていました』

梟飛んでこないな…適当に話を紡ぐか…

『あの、貴方って記憶力良い方ですか？』

いきなりなんだという目を向けられる。
このまま帰すもんか。

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多分もうあと2、3話書いたら本編行くわ
ウィルに関してはマジすまそ