あの傭兵に妹がいたようで【第五人格】 (ページ29)

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イソップside

朝から皆さんの様子が可笑しい。

朝一番で試合に行き、帰ってくれば食堂には入らないでくれと。
目が少しでも合えば逸らされる。

元から生者が好きではないのでそんな対応には慣れっこだった。

僕はメンテなんてあったかなと首を捻りながら、食事を持って自室へと帰った。

椅子に座って食事を取っていると、ドアがトントンとノックされた。
今更謝ったって別になんて事ないのに。

口の中の物を水で流し込んで口元を拭いて細くドアを開けた。

「はい…」

『おはようございます、イソップさん。今お暇ですか？』

外にいたのはメディックさん。
彼は食堂周辺にはいなかったな…早めに会話を済ませてしまおう…

「いえ…今食事中で…」

『チェイス練に付き合ってくれる方を探していて』

「嫌ですよ。食事後に走れって……貴方鬼ですか？」

『貴方と僕の特質が試合にどう関係するのかを確かめたいんです』

「お引き取り…下さい…」

『そうですか…では、写真家さんに断りを入れ((「先に行ってて下さい」

口から思いもよらぬ言葉が出る。
彼は少し考えるような素振りをみせて部屋から離れていった。

ジョゼフさんとは先程の試合でも遭ってボコボコにされたばかりじゃないか。
強く言ってしまったからにはもう戻れない。

「準備しよう…」

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自分よりも遅れて入ってきた彼に視線を向けてサインを入れる。

時経たずして地に足がつく。
首を回して彼の場所を確認する。

自分のリス地はメリゴ近く、彼はコースター近く…
完全に真反対だ。

今回は特に解読とかはしなくて良いだろう。顔も見なくて良いかな。

というか…僕の特質と彼の特質はチェイスに全く関係ないと思う。

何故そんな嘘をついてまで僕を連れてきたのだろう。
その嘘の裏にはジョゼフさんも関係しているのだろうか。

暫くして彼が

『ハンターが近くにいる！』

言い放った。チェイスに入ったのか。

「まぁ…いくらチェイス練とはいえ…顔ぐらいは見に行かないとですよね…」

彼が送る信号を頼りに。

自分の心音を頼りに。

化粧箱を持ち直して僕は立ち上がった。

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終わり方が似てるね？ほぼ同じ？

逆に良い締め方下さいな()

すっごく余談なんですが、兄弟物シリーズで、
イライ君に一つ上のお姉さん{奇形児&(ハンター)}がいる小説書きたい。