Feather (ページ30)

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埋め合わせ-RC ページ30

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ｶﾁｬｶﾁｬｼﾞｬｰｰｰ

一人分の食器を洗ってソファーに座る
妹がいなくなって部屋は静かになった

RC「はぁ…」

"元気にしてる？ご飯食べた？"

"心配しすぎ笑こっちは友達もできて楽しいよ"

"グク君、心配してたよ？"

"言わないでよ？"

"言わないよ。あんたが止めるならね"

トーク履歴を読み返しては返信が帰ってこない
一番下に戻る

"大丈夫？"

"A？"

既読のつかないトーク画面を眺めて
忙しいんだよね。と思う

最後にあったのはいつだったかな？

先月のはじめだったな…

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙ…

JN「はい？」

RC「ジンさん？あの、今そっち空いてますか？」

JN「今閉めようとしていたところです」

RC「あっ…、そうですか…」

JN「りこさん、どうしたんですか？」

RC「ちょっと寂しくて」

JN「お店をりこさんの貸切にしておくのできていいですよ。笑」

RC「え！本当ですか？」

JN「もちろん、いつでも来てください待ってますから」

RC「ありがとうございます！」

最近ジンさんに頼ってばっかだな…
ジンさん優しいんだもん。

JN「いらっしゃい」

RC「こんばんは…」

JN「ここに座って」

RC「はいっ」

JN「なに飲みますか？」

RC「えっと…じゃぁ…、ココアでお願いします」

JN「いつもココアですね、好きなんですか？」

RC「Aがよく飲んでて、影響ですね笑」

JN「Aちゃんもよく自分で作って飲んでましたよ」

RC「そうなんですか笑」

JN「はい、どうぞ」

RC「…甘くて美味しいですっ」

JN「ありがとうございます」

ジンさんは私に、ﾆｺｯとして私の席の隣に座った

RC「あ、あの、ジンさん！」

JN「ん？なんですか？」

RC「私25歳なので、タメ口でいいですよ！」

JN「え、同い年なの！？じゃぁ、りこちゃんもタメ口ね？」

RC「ち、ちゃん！？」

JN「ん？」

RC「なんでもないです…」

JN「あ！敬語使ってる！敬語だめ！わかった！？」

RC「…笑笑」

JN「なに笑ってるの！笑」

RC「なんだか、子供みたい笑笑」

JN「えー！ひどいー笑笑」

って言っておきながらジンさんも笑っちゃってる

妹が恋しくてしかたない
それで出会ったジンさん

妹の日本滞在がもう五ヶ月を過ぎたころ

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