お祭り開催地 ♪13

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とりあえず亮のワードローブの写真送ってもらって、
ああでもないこうでもないってしてたんやけど、どうにも下が決まらへん。

大体 亮の持ってる服は、仕事用のスーツかカジュアルかって感じで、あとは友だちの結婚式出た時のスーツ。

その上下じゃ硬すぎるから、ジャケットだけ使う。
クリーム色のシャツとセーター中に着込めばトップスはバッチリ。
ただなぁ。
ボトムスに困ってん。

亮の手持ちはジーンズばっかりやねん。

それもキレイめなストレートならまだしも、履きこなれた感満載なやつ。

それはそれでよう似合てるとは思うけど、今回のコーディネートには合わへん。


スマホの画面見ながら『うーん』て唸って、どうする？それに合わせて買いに行くか？って話も出たんやけど、ピコンと閃いてしまった。

俺、これにめっちゃ合いそうなパンツ持ってるわ。


クローゼットゴソゴソやって、出てきたパンツはやっぱりイメージ通り。
奥に眠ってたから皺くちゃやけどアイロン当てたらいけるやろ。

写真撮って、亮に見せて、『これあげるわ』って伝えた。


あげる、もらえん。えぇから、あかんて何往復かやり取りして、やっと亮から出た『ありがとう』の言葉。

近いうちに仕事帰りに会おうってことになって、アプリを閉じた。


亮がマルとのデートに着る服を選ぶ。
気がついたら1時間以上経ってるし。

俺ってお人好しやってんなぁって思わずしみじみしてもうたわ。

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