70 ページ12
.
｢待たせてゴメンなぁ。連絡くれたら急いで帰ってきたのに｣
｢…別にえぇよ。俺が勝手にしたことやし｣
｢ヤスがちゃんとご飯食べれること知れただけで十分｣
『ほなね』って俺の頭わしゃわしゃする大倉の手を掴んで止めた。
｢なんで？｣
｢なんで大倉はそんなに優しいん？俺らライバルやねんで？今は二人とも失恋したけど｣
大倉だって同じように辛いはずやろ？
なんで大倉はこんな風に俺の事まで気にかけてくれんねん。
｢ライバル……。うん、まぁそうやねんけど…｣
｢…けどライバルより前に親友やろ、俺ら｣
泣いてる友達おったら力になりたいやん、て
仏さまみたいなこと言う大倉にギュッと抱きつく。
｢ホンマありがとう｣
｢大倉が親友でめっちゃ嬉しい。俺に出来ることあったら何でも言うてな？｣
抱きついた胸に顔をぎゅうぎゅう押し付けたら
｢ヤス、近いって｣
渾身の力で振りほどかれたけどな。
俺の気持ちはちゃんと伝わった思うねん。
｢鍋の残りは、明日温めて食べて｣
｢食べ切られへんかったら冷凍しとき｣
最後にまた大倉のオカンぽいとこ出てきて、バイバイて手を振る。
こんなにも俺を気にかけてくれる親友がいる。
それだけで俺は頑張れると思った。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 750人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ビビリ(プロフ) - ひみささん» ありがとうございます。無理しても空回りするだけなので焦らずいこうとは思ってるのですが、如何せん根がせっかちなものですから気持ちばっかり急いてしまって…。肩の力抜いてみます。 (2018年11月16日 23時) (
レス) id: 4fd7cdc8da (このIDを非表示/違反報告)
ビビリ(プロフ) - じゅんさん» じゅんちゃーーん！ありがとう。蕁麻疹は最近はあんまり出なくなってきたよ。ただお昼寝の習慣だけが残ってしまった…(汗)のんびり続けて行くわ！ (2018年11月16日 23時) (レス) id: 4fd7cdc8da (このIDを非表示/違反報告)
ビビリ(プロフ) - くりさん» すっかりご無沙汰してしまってごめんなさい！何とか生きてます。私もくりさんのこと愛してますからー！ (2018年11月16日 23時) (レス) id: 4fd7cdc8da (このIDを非表示/違反報告)
ビビリ(プロフ) - kkoyanagiさん» 断じて違う！と言い張りたいところですが、よる年波には勝てません。初参戦楽しみですね。目いっぱい楽しい空気吸い込んできてください♪ (2018年11月16日 23時) (レス) id: 4fd7cdc8da (このIDを非表示/違反報告)
ビビリ(プロフ) - NobuYouさん» あちらのグループはそんなに詳しくないんだけど、キミちゃんと来たら相葉くん出しちゃうよね。なんだかんだと皆お節介なのです。フリをしてるのは……？ (2018年11月16日 23時) (レス) id: 4fd7cdc8da (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ビビリ
| 作成日時：2018年7月22日 11時
