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薮が俺の方を見てにこっと笑う。



『最初の転校のときすごい不安で…冷や汗出て震えちゃって。だから伊野尾が震えてたのもすぐ分かったんだよ』


そうだったんだ…


『てことは、また転校しちゃうってこと?』


光が尋ねた。


『うん…いつかはわかんないけど…まだ中学生だしね。大学生になったら一人暮らしするつもりだけど』



そんな…せっかく友達になれたのに



俺がよっぽど沈んだ顔をしてたのか、薮が頭を撫でてくれて



『そんなすぐいなくならないよ。せっかく友達になれたんだから、二人とも仲良くしてよ』


『それはもちろんだよ!いのちゃんの大事な友達なんだから薮は!ね!いのちゃん』

『う、うん』




精一杯返事をしたけど



嫌だよ



薮がいつか居なくなっちゃうなんて



そんな日が来ませんように




この日から、俺は毎日祈ってた─







それから月日が経って



俺たち3人は同じ男子校に進学した。



俺は相変わらず薮と光しか友達はいなかったけど、二人のおかげでクラスメートと当たり障りのない、ちょっとした会話くらいは出来るようになっていた。




そして、俺の中で薮の存在が大きくなるにつれ、来年で薮が転校してきて3年目、という不安も日々大きくなってった。



そんなある日の放課後、事件は起きた。



『伊野尾くん、ちょっと…いいかな』

『…?』


光は美術部に入ったので薮と帰ろうと思ってたら、多分…3年生だ。特に面識もなかったので、何だろうと思ったけど


『薮、ちょっと行ってくる』

『一人で大丈夫?』

『すぐ戻るよ』



ついていくと、裏庭に出た。


3年生の人は、俺の方を見て


『あの…入学式で見かけた時から可愛いと思ってて…俺と付き合って欲しい』


と、俺の手を握ってきた。


『えっ…あのっ…』




薮と出会ってから忘れかけてた記憶が蘇る。


『好きなんだ…!』


更に両手をぎゅっと握られて、俺はぶるぶる震え出した。息も苦しくなってくる。


『や、やめ…て…』



怖い

怖い


『や…ぶ…っ』



その時だった。俺の肩に後ろから優しく手が触れた。


『すみません、先輩。伊野尾はだめなんです』


顔を上げると、肩越しに薮の顔。


『…何だよ…だめって』


怖くて顔は見れなかったが、ちょっと苛立った声がした。



『…伊野尾は、俺と付き合ってるんで』




震えは止まったけど


今度は頭が真っ白だ。

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ましろ(プロフ) - 夏夢さん» 先日の動画での黄緑さんがとっても無邪気で可愛らしかったのでわたしの妄想竹も一気に成長した次第です(≧∇≦)♪ 素直に喜べないツンな青さんも愛しい… これからどんどん濃厚接触しちゃって!! (2020年5月29日 7時) (レス) id: 8371985186 (このIDを非表示/違反報告)
夏夢(プロフ) - あーもう黄緑さん可愛いとしか言いようが(>▽<)再会の恋人たちですもの、何もかも置いてまず濃厚濃密優先ですよね♪ (2020年5月28日 23時) (レス) id: 4652b9a84b (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - shootingstarhapさん» ありがとうございます! 素直に喜べずついついツンになっちゃう青さんが可愛いんですよね〜(≧∀≦) (2020年5月28日 16時) (レス) id: 8371985186 (このIDを非表示/違反報告)
shootingstarhap(プロフ) - だって会いたいから読みました(^^)濃厚接触のとこ、確かに言いそうだなぁって思いました(笑)2人のやり取りがとてもリアルに感じられました(^^) (2020年5月28日 11時) (レス) id: 29c1b2b83b (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - 夏夢さん» そうなんですよ〜♪ あの上達の裏ではいちゃこらお料理教室がきっとあったと思われます(≧∀≦) 久々のご本人さま方の供給で妄想もはかどるってもんです〜♪♪ (2020年5月23日 0時) (レス) id: 8371985186 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ましろ | 作成日時:2020年2月3日 22時

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