王子の気持ちは誰のもの 1 ページ37
高校生パロ
in side
登校したら、中学からの親友の大ちゃんが駆け寄ってきた。
「いのちゃん！大変だよ！！」
「おはよ大ちゃん…どうしたの？」
大ちゃんは手で口元を隠し、おれの耳に口を寄せた。
「薮ちゃんが…2年の女子に告白されたって…！」
「ええっ！？」
思わず大きな声が出てしまい、クラスメイトが「？？」とこちらを見る。
慌てて小声にして
「だって…ルール違反だろ？」
「転校生だったらしいよ…ルール知らなかったんじゃないかって」
ルールとは。
我が校の王子、3年の薮宏太せんぱい。
スラッと長身のイケメンで勉強もスポーツも完璧、2年生のときから生徒会長を務め、生徒はもちろん先生からの評価も最高ランクのカリスマスーパー王子。
ほら、アイドルにはファン同士で暗黙の不可侵条約みたいのがあるじゃん。
薮にもそれが適用されていて、抜け駆けはご法度。
薮とは小学校の時に出会った。
俺が小5で、薮が小6。
親の転勤で転校して、登校初日に校門の所でどこに行けばいいのか分からずウロウロしてたのを見つけてくれたのが薮だった。
『きみ…転校生？』
当時俺より少し背の低かった薮がふにゃりと微笑んで声をかけてくれて、途方に暮れていた俺は"神様ー！！"とすがりついたのを覚えている。
それから仲良くなって、『薮』『伊野尾』と呼び合う仲になり薮が先に地元の公立中学に入学した年、親から私立中のお受験を勧められていた俺は頑なに断り同じ中学に進学した。
とにかく俺は薮に憧れていて。
中学生の頃からそのカリスマ性を発揮していた薮は生徒会長を務め、"内申上がるぞ"と勧誘されたのと薮の側に居たくて俺も生徒会に入ったのだった。
その頃だろう。この気持ちがただの憧れではない、と気づいたのは。
でも薮は俺を信頼しきっていて無防備に俺に接してくるから、まだ気持ちを伝えてはダメだ…と無意識に感じていた。
伝えた事でこの関係性が崩れてしまうのが怖かったから。
とにかく、側に居られれば幸せだった。
誕生日が半年ほどしか離れてないのでほぼ同い年のようなものなのだが、学年は違うので薮が高校に進学した年の1年間は寂しくてホントに辛かった。
薮は県内でも指折りの進学校に入学した。
親はまた私立の有名校を受験するよう言ってきたが、その高校を第一志望にするといったらOKしてくれて。日頃から勉強しといて良かったとこの時ほど思ったことはない。
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ましろ(プロフ) - 夏夢さん» 萌えましたか！嬉しいです♪ 青さんは恥ずかしがり屋さんなのでその場で言えないかな〜と、ラストああいう風にしました(^^) (2019年11月1日 22時) (
レス) id: 8371985186 (このIDを非表示/違反報告)
夏夢(プロフ) - ラストに萌え！wぜひともその場所で言ってあげてください！言えるかわかんないけどww←コメ欄で何言っちゃってるかな；失礼しました； (2019年11月1日 21時) (レス) id: 6404b316b5 (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - 夏夢さん» レスで送るの忘れました！改めて失礼しますw 何食わぬ顔して青さんにベタ惚れな帝王様♪ にやけて頂けて嬉しいです！ 水色さんに寄っちゃうのすごく解りますよww (2019年9月27日 22時) (レス) id: 8371985186 (このIDを非表示/違反報告)
夏夢(プロフ) - 帝王さまベタぼれですね♪この後を想像してにやけてしまいましたwww可愛いさが増してく伸び始めも好きです(///∇///)(あっ、水色さん寄りに汗) (2019年9月27日 21時) (レス) id: 6404b316b5 (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - 夏夢さん» お返事遅くなりました！ありがとうございます！黄緑さんの銀髪一瞬でしたね…でもホント素敵でした(> <)冬くんと並んだら私きっと倒れます笑 (2019年7月15日 23時) (レス) id: 43f497f4b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ましろ
| 作成日時：2019年6月15日 21時
