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yb side
「……」
布団の中が温かいのと、ふわっと香る良い匂いで目が覚めた。
顎の辺りに柔らかい髪が当たる。くすぐったい。
涼介は俺の腕の中でまだ眠っていた。
俺にぴったりくっついて、とても穏やかな寝顔が目に入る。
しかし最近無いくらいの、驚くほどスッキリした目覚め。
「…抱き枕効果ってこんなにあるのか…」
外がもう明るかったので時計を見たら、まだ6時だった。
しっかり目覚めてしまっていたものの、まだ可愛い恋人は腕の中で熟睡してるので、その寝顔を見つめる。
綺麗に伸びている長い睫毛は、目を閉じていても整っている顔が想像できる。
そっと、頬に触れてみると、映画の役柄で少しこけてしまっているが、いつもの柔らかい肌だった。
寝顔をしばし堪能していたら
「ん…」
お姫様(←って言うと怒るんだけど)の目覚めだ。
「やぶちゃ…」
まだ焦点の定まらない目が俺を見つめる。
「おはよ。涼介」
ようやく状況を把握した涼介はふわっと微笑み
「…おはよぉ」
「まだ6時だから、もう少し寝ててもいいぞ?」
「…そんな早いの…? 」
と言いながら、俺の首に腕を回してきて、より身体と身体がくっつくので、ちょっとドキッとした。
「涼介…?どした?」
「んー…やぶちゃんにくっつきたい」
か…
可愛い…!!!
寝起きってだけで可愛いのに←
くっつきたいだと!?
涼介が足も絡ませてきた。
おい…涼介さんよ…そんなくっつかれると…
何て考えてたら、涼介の綺麗な顔が目の前にあった。
次の瞬間、俺の唇は涼介のそれにふさがれた。
「ん…っ」
俺の唇が少し開いたのを逃さず、涼介は舌を差し込んで俺のと絡めて来た。
「ん…ふぅっ…」
「んぅ…はぁっ…」
いつの間にか主導権を握った俺は、涼介の口内を攻めまくって、そろそろ限界かな、と唇を離した。
「はぁっ…はぁ…はげし…っ…」
「はっ…おまえが…始めたんじゃん…」
唇は赤く濡れて、頬も染まっている涼介に、朝だというのに理性は何処かへ行ってしまった。
涼介も同じだったらしく
「薮ちゃん…シよ…?」
断る理由もない。
OKの合図にもう一度唇を重ねてから、
自分でも驚くくらい優しく優しく涼介を抱いた。
いつもの薄暗闇の中で乱れる涼介はとても妖艶だが、今この明るい空間で乱れる涼介はただひたすら美しく、そして儚さもまとっていた。
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ましろ(プロフ) - 夏夢さん» 萌えましたか!嬉しいです♪ 青さんは恥ずかしがり屋さんなのでその場で言えないかな〜と、ラストああいう風にしました(^^) (2019年11月1日 22時) (レス) id: 8371985186 (このIDを非表示/違反報告)
夏夢(プロフ) - ラストに萌え!wぜひともその場所で言ってあげてください!言えるかわかんないけどww←コメ欄で何言っちゃってるかな;失礼しました; (2019年11月1日 21時) (レス) id: 6404b316b5 (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - 夏夢さん» レスで送るの忘れました!改めて失礼しますw 何食わぬ顔して青さんにベタ惚れな帝王様♪ にやけて頂けて嬉しいです! 水色さんに寄っちゃうのすごく解りますよww (2019年9月27日 22時) (レス) id: 8371985186 (このIDを非表示/違反報告)
夏夢(プロフ) - 帝王さまベタぼれですね♪この後を想像してにやけてしまいましたwww可愛いさが増してく伸び始めも好きです(///∇///)(あっ、水色さん寄りに汗) (2019年9月27日 21時) (レス) id: 6404b316b5 (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - 夏夢さん» お返事遅くなりました!ありがとうございます!黄緑さんの銀髪一瞬でしたね…でもホント素敵でした(> <)冬くんと並んだら私きっと倒れます笑 (2019年7月15日 23時) (レス) id: 43f497f4b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ましろ | 作成日時:2019年6月15日 21時