【d!】リンカーン白書！【2】

お仕事 ページ1

待ちに待ったイベント当日
人の入りは思っていた以上で大盛況



1人目のチャレンジが既に終わり、未だ客の熱が覚めやらぬ中照明が落ちていく

床に這うように薄く吐き出され始めた白いフォグが、会場を静かにさせた


「えーと、初めましての方は以後お見知りおきを…シャオロンでーす！」

そういってニッと悪戯っぽく笑う彼が後方のスクリーンに映し出された


ステージの奥から出てきた彼に黄色い声や指笛、拍手
など、フロアの広さよりもさらに大きな質量のリアクションが投げられる
彼の人気の高さや観客の人の良さが表れているようで、聴き心地の良い歓声


エフェクトを混ぜつつテンポを段々に切り替わり、切り立つ山脈のように曲のテンションが上がっていく
客もそれに乗り会場全体の熱量がどんどんと膨れ上がる


その全てが上がり切ったところで、イメージカラーである黄色いビームライトがフロアを刺した
ボルテージが最高潮に達し、観客の声も大きく響く


「かっこいい、」


関係者席からでもわかる沸き立ち方、


チャレンジ成功だ






「いやホンマに緊張してたんすよ〜」
「わかります！手が震えて無駄にスクラッチする所でした」

その言葉にワッと会場が沸く
トップバッターだったグラビアアイドルの方と、２番手のシャオくんがそれぞれ感想を述べている

2人で1時間、5分のトークタイムを挟んで３人で1.5時間の後50分休憩
その後また同じスケジュールで後半が進んでいく

シャオくんと鬱くんの出番は前半

「シャオくんかっこよかったね」
「せやなぁ」

前半後半でゲストの集合時間は別だが、隣にいるロボロくんは他の人のタームも見たいと最初から来てくれている。

1回目のボルテージの突き抜けに成功した彼はその後、休む間も与えぬまま明るい曲やみんながノリやすい有名な曲をセットしていた。シャオくんらしい選曲だ。


なにより客煽りがうまい

曲のピッチを上げながら会場を盛り上げていた姿を思い出す

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