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目だけこちらに向けて
そのままじっと見つめ返してくる。
今度は俺が目を背けて体制を戻した。
さとみ「…敵わねぇなあ」
A「ええ?w」
布団をぎゅっと掴んで俺の方に寝返ってくる。
A「会社…休もうかな、」
さとみ「……」
会社休む、って
なんかやらしいな。
さとみ「休んじゃえ」
A「ふふ、そうするw」
俺は手を伸ばしてAさんの髪を撫でる。
さとみ「…大丈夫?」
A「……」
罪悪感、あるんじゃない?
Aさんは自分の左手をチラッと見て
目を伏せた。
A「…シャワー、浴びてくるね」
ベッドの縁に座るAさん。
さとみ「俺の服着て行く?」
A「ううん、大丈夫」
ちらっと俺を見てから
床に散乱した服を拾って
シャワールームに消えていった。
俺、服まとめとく余裕もなかったのか、昨夜。
……えろかったなあ…
さとみ「…はあ……//」
一人で思い出して幸せを噛みしめる。
絶対今ニヤニヤしてるわ、俺。
俺…どうなるんだろう…
そのうち幸せすぎて爆発すんじゃねぇかなあ。
腕で自分の目を塞ぐ。
ずっと認めてなかったけど、辛いのが続いてて…
一気にこんな幸せに酔ってるから
どうなるのかわかんねぇ。
A「あれ、寝ちゃった?」
さとみ「…さとみ寝てまーす」
くすくす笑う声が聞こえる。
ベッドの軋む音がする。
A「シャワー空いたので起きてくださーい」
さとみ「ちゅーしてくれたら起きまーす」
A「えーw」
ちょっとからかってみる。
さぁて、どうやって回避するのかなあ。
A「…」
さとみ「…」
あー、無言貫く感じね。
微妙にがっかりしながら諦めようとした時、
頬に手が触れた。
俺は驚きながらも目を覆い続ける。
さとみ「…」
そして、触れるか触れないかの軽いキス。
A「…したから起きて//」
やばい。めっちゃAさんの顔見たい。
でも俺のイタズラ心が疼く。
さとみ「足りませーん」
A「なんで!!//」
なんちゃって、
もうじゅうぶんです。
俺は腕を取ってAさんの顔を確認する。
A「…」
さとみ「…w」
俺は顔を少し浮かせてAさんにキスする。
さとみ「先帰ってていいよ、俺シャワー行くから」
A「…ん、ありがとね、じゃあね」
指輪をはめて部屋を出るAさん。
さとみ「…」
ホントに出ていった。
自分で言ったのにやっぱり少し残念だった。
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初めての朝
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かりん(プロフ) - 犬田さん» ああああああありがとうございます!とっても嬉しいです!( ; ; )頑張ります!! (2020年3月17日 0時) (レス) id: 24f3758629 (このIDを非表示/違反報告)
かりん(プロフ) - @みんと*さん» ありがとうございます!頑張ります!! (2020年3月17日 0時) (レス) id: 24f3758629 (このIDを非表示/違反報告)
犬田(プロフ) - ぷりんすなお姫様からすとぷりの占ツク作者様はかりんさんが一番大好きで最近見かけなくて寂しいな〜なんて思ってたところなんです泣やっとかりんさんの作品が読めて嬉しいです(^-^)更新頑張ってください! (2020年3月16日 21時) (レス) id: 97eecc68d9 (このIDを非表示/違反報告)
@みんと* - めっちゃ面白いです!!頑張ってください! (2020年3月16日 9時) (レス) id: 520d4881dd (このIDを非表示/違反報告)
かりん(プロフ) - リト@歌い手色の占ツク民達さん» ええん嬉しいです( ; ; )ありがとうございます〜〜! (2020年3月15日 19時) (レス) id: 24f3758629 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かりん | 作成日時:2019年3月20日 2時