ぷりんすなお姫様 ２【すとぷり】

＊ ページ41

うとうとしてきて目を閉じると、

すっっっごい勢いで扉が開いて
私の目はぱっちりさえた。

A「だれ…」

せっかく眠れそうだったのに…

莉犬「…ちょっと熱上がってる？」
るぅと「え、ほんと？」
ジェル「体温計持ってきたで！！！！」
A「ジェルくんうるさい…」

なんとなく予想はできてたよ…

うるさいのはジェルくんと、
あと一人…

ころん「冷却シートも持ってきた！！！あと水！！！！！」

やっぱり来た…

A「うるさ…」

耳がキンキンする。

助かるんだけどその元気他に使ってほしいわ…

るぅと「Aちょっと服触るよ？」
ころん「あ！るぅとがセクハラしてる！」
莉犬「お前まじうるせぇw」

私の服を脱がせるるぅとくんの手が
鎖骨辺りに触れる。

あれ、るぅとくんの手も冷たく感じる…

るぅと「ごめんねー」
ジェル「あ！るぅ、」
莉犬「まじ止めとけって」

莉犬くんがジェルくんの口に手を当てる。

もごもごするジェルくん。

るぅと「わ、熱めっちゃ上がってる」

ころん「…ごめんA」
ジェル「ごめんな？」
A「あんたらのせいじゃないからちょっと静かにしてほしい…」

こくんと頷く二人。

ばってんが書かれたマスクでもしてるような感じ。

ころん「お世話変わってあげてってなーくんが言ってたから来たんだけどさ」
莉犬「あー…w」

るぅと「A…？僕たち戻っても大丈夫？」
A「…ん」

ずっとつきっきりで私のそばにいてくれたんだもんね、二人は。

ころん「僕たちちゃんと静かにしてるから」
莉犬「頼んだよ」
ジェル「任せて」

さっきとは比べ物にならないくらい
丁寧に扉をしめていった二人。

ころん「ちょっと冷たいかも」
A「ん？」

額が急に冷たくなる。

A「きもちい…」
ジェル「…顔火照ってるな、暑い？」
A「寒い〜」

体が熱いのはわかるんだけど寒い。

布団をガバッと被されて
少しだけ暖かくなる。

ころん「暖房の温度あげる？」
A「ん…」

何も考えられない。

ジェル「なんかして欲しかったら言うて？俺らここにおるから」
ころん「何でも言って！」
A「あの…黙ってほしい…」

うん、申し訳ないけど…

声の主張が激しい二人の相手をする余裕がない。

ころん「ん、ごめん」
ジェル「ごめん…」

しゅんとする二人。

あああ、罪悪感がすごい。

ジェル「じゃあ添い寝したるわ」
ころん「お前学べよやめてやれよ」
A「……」

突っ込みたいけど突っ込めないのが辛い。

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