ぷりんすなお姫様【すとぷり】

＊ ページ41

莉犬「電気消すよー」
A「ありがとー」

私達が布団に入ったのを確認して
電気を消してくれた莉犬くん。

私はちょっとケータイ触ってから寝ようかな。

A@すとぷり
風呂上がりのコーヒー牛乳はうまいね
〘画像〙
｜
莉犬@すとぷり
おいおっさん
｜
A@すとぷり
誰がおっさんや

なんでこの距離で普通に会話しないんだろw

A「ふはっw」
莉犬「何笑ってんねんお前〜」
A「笑ってねぇよ」
莉犬「笑ってただろw」
ころん「うーるーさい、もーいーよー」

ころちゃんにむにゃむにゃしながら注意されて
悔しいけど黙る。

ちぇっ、さっきまでアホみたいに
騒いでたのはどこのどいつだよっ！

ずっとケータイ見てるのも
目が悪くなりそうだから
そろそろ寝ようかな。

ケータイを置いてちらっと隣を見ると
さとみくんは既に瞳を閉じていた。

さとちゃん結構飲んでたもんねぇ。

るぅと「ねえねえ莉犬」
莉犬「なに？」

ふと小声で話してる声が聞こえて
じっと耳を澄ませる。

るぅと「朝はやく起きてジェルくんの顔に落書きしない？」
莉犬「なにそれめっちゃいいやん」

ころん「僕もやる」
るぅと「ころん先生絶対起きないじゃん」
莉犬「そーだよ諦めろよ」

そーだそーだ！
もっと言ってやれ！

ころん「起こしてくれたら起きるよ」

私がどれだけ頑張って起こしてるか
わかってねぇんだな！！

るぅと「仕方ないなあ、わかりました。起こしてあげます」
莉犬「その代わり不機嫌にならないでね」
ころん「うん」

謎の契約が完了したみたい。

私もうとうとして来てちゃんと話聞けなかった。

もういいや、明日に備えて寝ちゃおう…

そしてみんなの寝息を聞きながら
私も意識を手放した。


ふと頬に感触を抱いて目をうっすら覚ます。

まだ朝じゃない。真っ暗。

「起きた」

掠れた声が聞こえて
目を凝らしてみると、

その声の主はさとみくん。

さとみ「みんな寝てるから『しーー』ね？」

ん、でも、なんでさとみくんの顔、
私の上にあるんだろう…

寝ぼけた頭で一生懸命考える。

さとみ「あはは、はてなマークいっぱい飛んでる」

軽く笑うさとみくん。

そして小さく「かわいい」と囁いた。

さとみ「ねえ、」
A「ん、」

さとみ「ちょっと……意地悪しても、いい？」

まだうっすら掠れた甘い声。

私の首筋を撫でる手。

え、なになになになに、なにされるの。

A「さと、」
さとみ「しーー」

意地悪って、なに。

さとみ「顔真っ赤…w」

＊→←＊

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す