ぷりんすなお姫様【すとぷり】

お花見 ページ17

さとみ「A！」

莉犬「はやくはやく！！」

A「ちょ、待って！！」

今私は、
さとみくんと莉犬くんと一緒に
お花見に来てます。

さとみくんがシートを敷いてくれて、
莉犬くんが私の手を引っ張って、
満開の桜を三人で楽しむ。

莉犬「ね、Aお弁当は？」
A「ん、作ってきたよー」

A「じゃーーん！」

少し大きめのお弁当箱に
二人の好きなものをたくさん詰め込んだ。

ご飯は食べやすいようにラップで包んだおにぎりにした。

さとみ「おおおっ！」
莉犬「めっちゃうまそー！」

キラッキラの笑顔を私に向ける二人。

そんなに喜んでくれたら
私だって嬉しい。

さとみ「食っていい？」

A「あ、先におしぼり。はいどーぞ」

さとみ「ありがとー」

二人におしぼりを渡して
私も手を拭く。

そして三人で両手を合わせて、

「「「いただきます！」」」

莉犬「んーー！！！んま！！」
さとみ「うまい！！」

A「よかったー！」

ひたすらもぐもぐしてる二人が可愛くて
ついこっそり写真を撮っちゃった。

莉犬「あ、今撮っただろ！！」
さとみ「うわ盗撮！！」
A「ごーめんってww」

莉犬くんに桜の花びらを
どっさり投げつけられる。

A「んんっ！！！」
さとみ「花びらだらけwwww」

さとみくんの手がそっと伸びてきたと思ったら
そのまま髪に。

桜の花びらを取ってくれたみたい。

そのまま、ふっと息を吹いて花びらを飛ばしたさとみくんの横顔が、すごく綺麗。

さとみ「…なに」
A「取ってくれてありがと。」
さとみ「おー」

莉犬「ねぇなんでそこ二人いい雰囲気なの！w」
A「普通だよ！！」
莉犬「……」

むぅっとした顔でおにぎりをかじる莉犬くん。

そこにひらひら桜の花びらが落ちてきて、

莉犬くんの前髪に乗った。

今度は私がその花びらを取ってあげると、

私のことを下から見上げて、

莉犬「ありがと、」

そう言った。

さとみ「………」
A「っ？！！」

腰をつつかれて振り向くと
ムスッとした顔のさとみくんが。

さとみ「……」
莉犬「邪魔しないでー！！」
さとみ「うるせぇ！おにぎり食っとけ！」
莉犬「食ってるよ！」

しばらくいがみ合ってた二人が
私の方をぱっと振り返って、

「「A、ありがと」」

そう言って満開の笑顔を咲かせた。

なんとも言えない気持ちになって、
顔の熱があがったのがわかった。

￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

お花見/完


リクエストありがとうございました！！

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