30 ページ36
伊月side
白神のBreak the Soundで、俺は手首を捻挫した。
でも、白神のせいだとは思ってない。
俺はあの技を1回見てたわけだし、白神がそれをしてくる可能性は高かったはずなのに、油断して対処出来なかった。
その上、着地の仕方を失敗するなんて…
完全に自業自得だ。
だから、あれからずっと付き添っててくれた白神に申し訳なくなって謝ると、自分が怪我させたも同然だからと言ってきた。
少し意外だった。
白神の話し方、それに火神達に対する呼び方から冷たい奴なのかなと思っていたが、意外にも優しいやつだった。
でも、やっぱりまだ俺らに心を開いてはいないらしい。
何言ってんすかと笑顔で言った後、少し表情が曇ったのを俺は見逃さなかった。
多分、なにかあったんだろうなと直感的に思った。
伊月:「なあ、白神。」
少し聞いてみようと白神を呼ぶけど返事がない。
伊月:「白神?」
白神の方を向くと、肩が大きく揺れていた。
伊月:「おい、大丈夫か?白神…?」
白神の肩をゆするが、反応はなくて、ずっと白神の体が上下に揺れていた。
そのうち、だんだん揺れが激しくなり、白神が心臓あたりに手を当てた。
伊月:「おい、しっかりしろ!おい!白神!」
白神の額には汗が出ていて
ヒューヒューという音も聞こえだした。
伊月:「監督!!白神が!!」
相田:「白神がなによ…って…え?!白神くん?!ちょっと、大丈夫?!」
監督が白神の異変に気づいてこちらに向かってきた。
みんなも白神の異変に気づいて、こちらに来る。
白神は心臓あたりに手を当てたまま、痙攣しだして、監督が白神に触れた瞬間、
白神:「うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
叫び声を上げて、その場に崩れ落ちた。
109人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
千椛(プロフ) - 続きがとても気になります!!更新楽しみに待ってます♪ (2022年2月22日 22時) (レス) @page44 id: 5a2d0a48cd (このIDを非表示/違反報告)
アクア - すっごい気になる終わり方デスネ、続き楽しみすぎてヤバいです。 (2020年8月3日 23時) (レス) id: 09cbd981b0 (このIDを非表示/違反報告)
可也 - めちゃくちゃ面白かったです!続き楽しみにしてます!!! (2019年6月14日 16時) (レス) id: 430d859c05 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:葉月 | 作成日時:2019年3月14日 9時