不機嫌な希望1 ページ26
_JHside_
「ジミ、ッ、」
目の前で肩を震わすヒョン。
JH「ヒョン、泣かないで、」
ヒョンを、
泣かせるような、あんな奴のために
こんな、
こんな綺麗な涙、流さないで。
「ホソ、ガ、」
JH「、Aヒョン、ジミナは、ちょっとふざけすぎただけですよ。泣かないで。大丈夫、いつでも俺がいますからね。」
「そ、かな、」
あぁ、なんて可愛い俺のヒョン。
潤んだ瞳を見つめればニコ、と笑いかけてくる。
俺に心配、させないためだろうか。
こんなに可愛いヒョンなのに、
何故、ジミナはこんなにも美しく、可憐なこの人を泣かせる事ができるのか、
不思議でならない。
「ごめんね、泣くなんてみっともない。
泣いてる人でも笑顔にさせちゃうなんて、やっぱりホソギは皆の希望だね、」
二ヘラ、周りに花がさきそうな勢いでヒョンは微笑む。
そうだよ、ヒョン、
いつだって俺は希望です、
貴方だけの。
俺が貴方の太陽なら、
ヒョンは俺の月だから。
いつも、朝でも、昼でも、ずっと、
ずっとそばにいてくれる、そんな月だから。
月は太陽の日を受けて輝くならば、
貴方は俺のそばでずっと笑っていて欲しいから。
JH「Aヒョン・・」
赤ん坊の様に手のひらに吸い付くその頬に、まだ1粒の雫。
そっと拭ってやれば、その丸い藍墨茶には俺の姿。
「ん、?」
JH「(好きです、)」
言えないよ、貴方が好きだなんて。
何も言わずに微笑めば、またもふわりと笑い返す。
JH「ヒョン、」
一声呼んで後ろから抱きしめれば、
「んー、?何、今日のホソガは甘えたなの?」
ポフン、と軽い体重がかけられる。
JH「大好き、です。」
俺らしくない、震えていて、小さな、掠れた声。
「・・本当、今日は甘えただなぁ、」
頭に置かれた俺よりも全然小さな手。
じゅくり、じゅくり、
こみ上げる独占欲。
あぁ、
ヒョンの、全てが
欲しい、 愛しい。
ヒョンの、全てが
俺を、狂わせる。
なのに、
さっきまで頭にあった温もりはするりと俺を抜けて、もう可愛い弟を温めている。
さっきまで俺を映していた藍墨茶はもう可愛い弟を映している。
何で、
こみ上げる黒い感情。
どうして、
どうして、俺は
貴方の1番になれない。
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catablack - この作品好きです!続き楽しみにしてます! (2019年3月5日 18時) (レス) id: 5c0644c360 (このIDを非表示/違反報告)
月(プロフ) - 復活おめでとうございます!更新待ってました!これからも頑張ってくださいね! (2019年1月2日 0時) (レス) id: afc75a3dc9 (このIDを非表示/違反報告)
ラッピー(プロフ) - 更新ありがとうございます。これからの展開が楽しみです。ヒョンにソロ活動が増えてメンバーが嫉妬に狂う感じの話がみたいです。ヒョンはソロ活動を楽しんで新しい交友関係が増えて楽しんでら感じのやつ、よろしくお願いします (2018年12月23日 7時) (レス) id: 253656ff3b (このIDを非表示/違反報告)
らんぬ - おかえりなさいです!色々あって大変でしたね……wこれからも更新頑張ってください!続きをまってます! (2018年12月17日 0時) (レス) id: 427921d8a2 (このIDを非表示/違反報告)
あみ(プロフ) - 終わっちゃたんですか?!とても続きが気になります!更新楽しみにしてますね! (2018年11月25日 13時) (レス) id: 244cbaab48 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あかき | 作成日時:2018年4月6日 22時