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《クソ女》《ブス女》《男好き》
酷く心無いことを書かれた紙切れは、靴箱でも、机の引き出しでも、ロッカーでも、姿を現すことでした。
精神的にダメージを受けるのは、その紙切れを目に入れた瞬間でもあります。
言葉は、ナイフと一緒で、便利に物を切れますが、使い方としては、傷つけるもの、凶器となります。
追い討ちをかけられたのも、そう遅くはありませんでした。
ある日は、ジャージを破かれたり、上履きを隠されたり。漫画や小説のいじめシーンの王道となる、呼び出しもされました。
『あの、藍野さん。話があるんだけど……』
「……な、なんでしょう」
体育館裏に呼び出された時点、私は、先がどうなるかという想像はもちろんついていました。
ああ、嫌がらせの手紙がラブレターだったらなあ、この呼び出しが、告白だったらなあ。
もう、嫌がらせを受けすぎて、考えが鈍った頭では、ポジティブ思考も生まれました。
『あんまり、内村くんと安嶋くんに手を出さないでくれない？だいたい、あの二人はジャニーズで、あんたは地味女なの。住む世界が違うんだからさー』
『住む世界が違う』というワードに、何かがプツリと切れました。
私はどうしたことか、相手を挑発するだけなのに、今まで溜まっていたことが、スラスラと喉から出てきました。
「住む世界が違う？……違う、違う、違う」
『何言ってんの？きっも』
「気持ち悪いのはどっちだよ。何も知らないくせに！ジャニーズだって、同じ人間じゃん。話しちゃダメなの？認められたかった。女とジャニーズはダメなんて、どんだけ古い考えなんだよ！どんなに華のあるジャニーズの世界でも、認められるのは滅多にない……どんなに頑張っても、生まれ持ったものが、壁が出来ちゃうの！神様は不平等なんだよ…それに、いつも私に嫌がらせを仕掛けるのって、あなた？ふふっ、あじと颯太は、そんな奴好きにならないと思うよ？だって、何年の付き合いだと思ってんの。研修生から…」
内村『もう知ってるから！全部知ってる。だから、もう、やめて……お前、ここから去れ』
『う、内村くんっ！』
内村『早く。俺とこの子の世界から、消えろ』
颯太が相手を罵倒したあと、女の子は涙目になり、後ろでその子の部下的存在グループも、逃げていきました。
予想もつかないことは、これからでした。
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ぷむに(プロフ) - 深。さん» コメントありがとうございます！とっても面白かったと言って下さり光栄です( ; _ ; )続編は検討します…！ (2022年1月13日 22時) (
レス) @page30 id: cbc656dd8c (このIDを非表示/違反報告)
深。 - 続編楽しみにしてます。とっても面白かったです。 (2022年1月1日 14時) (レス) @page27 id: 277af71faa (このIDを非表示/違反報告)
ぷむに(プロフ) - そぴさん» コメントありがとうございます！豊田くんは後に登場します！ネタバレになってしまうのでこれ以上は言えませんが、不愉快な気持ちにさせてしまい申し訳ございませんでした。 (2021年11月27日 20時) (レス) id: cbc656dd8c (このIDを非表示/違反報告)
そぴ(プロフ) - 豊田陸人は含まれない物語なのですか？ (2021年11月27日 20時) (レス) @page10 id: a729ec728b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぷむに | 作成日時：2021年11月27日 17時
