男好き69 ページ24
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私は三人に指示を出し、二手に別れて森に入った。
善逸くんは私と離れたくないって懇願していたけれど、
あの子はきっと、一人でも大丈夫だ。
本人が気付いていないだけ。
私は草木を手で掻き分け、当たりを見渡す。
この辺に居る筈だが…
「___あっれー。お嬢さんが一人でこんな森にお出かけかい?」
横から…ッ
私は瞬時に距離を取り、隠し持っていた刀を抜き、
一気に距離をつめ、切りかかる。
炭治郎くんには刀を持っていないと言ったがあれは嘘だ、
通常、私は常に刀を身に着けている。
だが、ああ言わないと、炭治郎くんの警戒心は拭えないと思ったのだ。
「鬼狩りだったか、服が可愛らしかったから気づかなかったなぁ。
うんうん、なかなか良い打ち込みだったぞ」
『上限の、弍……』
月明かりが、彼の瞳を照らす。
「おー。君、なかなかの別嬪さんだな。
だが、惜しい、
その化粧は君の魅力を半減させてないかい?」
『…女性の顔にとやかく言うもんじゃありませんよ』
私は素早い動きで、連続して刀を差し込む。
『色の呼吸、弐ノ型、艶色__』
「こりゃあ速い速い、君は柱だな?
いいぞ、もっと俺を楽しませてくれよ」
『口が達者で…………、ッ!』
「おぉ、これを防ぐのか、」
いつの間に背後に回ったのか、
私は脇の隙間から刀を通し、鬼の攻撃を受け止める。
この鬼…自分の方が速いと見せつける為に、わざと背後に…?
小癪な真似を……
『はぁ、この服、動きづらいったらありませんねー』
「ははは!そうかそうか、それでも俺の相手は出来ると言いたいのだな、
面白い、今宵は良い夜になるぞ」
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匿名 - 濃ゆいって方言ですか? (2019年12月26日 23時) (レス) id: e1da86b5ff (このIDを非表示/違反報告)
麗優(プロフ) - ほんとですよね笑 無敵だけどいい迷惑ですね。はい、よろしくお願いします! (2019年12月22日 22時) (レス) id: 114271c2f5 (このIDを非表示/違反報告)
伊織(プロフ) - 猫まんまさん» あ、そうなんですか(笑)教えていただいてありがとうございます! (2019年12月22日 22時) (レス) id: 3a359f279c (このIDを非表示/違反報告)
伊織(プロフ) - 麗優さん» 何で職場なんですかね、、ほんとあれは無敵スキルですよね、、これからもよろしくお願いします! (2019年12月22日 22時) (レス) id: 3a359f279c (このIDを非表示/違反報告)
猫まんま(プロフ) - 伊織さん» あっ。でも、そのグループ解散しちゃって…。 (2019年12月22日 22時) (レス) id: a02a4587d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:伊織 | 作成日時:2019年12月4日 22時