男好き67 ページ22
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これ以降、緊張が解けたのか、さっきまでの騒がしさが戻り、
善逸くんと伊之助くんはまた言い合いを始めた。
喧嘩する程仲が良いって、この事を言うんだろうな。
今はまだ日が登ってるので、禰豆子ちゃんを見る事が出来ないが、
もう少しで日が暮れるので、そう待たない内に対面出来るだろう。
私が二人を見つめていると、隣に並んでいた炭治郎くんが話掛けてくる。
「Aさんは、何故…噂されているような人物を、演じているんですか?」
……この子は本当に、何かと鋭いなぁ。
『どうして、私が演じてると思うの?』
「Aさんの匂いからはどうも想像出来なくて…」
『ふふ、また匂い?』
「俺、昔から鼻だけはすごく良いんです。
匂いで、その人が考えてる事とか、何となく分かるんです」
これはまた珍しい特技な事だ。
色々と役に立つ事が多いだろう。
「Aさんからは、純粋で、優しくて、でもその中に、強い憎悪を秘めている…かと思えば、
何処か寂しそうな匂いもするんです」
『…、炭治郎くんは面白い事ばかり言うね……』
炭治郎くんは真っ直ぐな目で私を見つめる。
あぁ、この目、苦手だなぁ。
お姉ちゃんの目に、そっくりだ。
とにかく真っ直ぐ、相手に気持ちを伝えようとしてくる、
その瞳が綺麗すぎて、反射して映った淀んだ自分が、更に汚れて見えるんだ。
『どうかなー。
炭治郎くんの御想像にお任せするよ』
「Aさんはかわし方が上手ですね」
そう言って、あははっと笑う。
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匿名 - 濃ゆいって方言ですか? (2019年12月26日 23時) (レス) id: e1da86b5ff (このIDを非表示/違反報告)
麗優(プロフ) - ほんとですよね笑 無敵だけどいい迷惑ですね。はい、よろしくお願いします! (2019年12月22日 22時) (レス) id: 114271c2f5 (このIDを非表示/違反報告)
伊織(プロフ) - 猫まんまさん» あ、そうなんですか(笑)教えていただいてありがとうございます! (2019年12月22日 22時) (レス) id: 3a359f279c (このIDを非表示/違反報告)
伊織(プロフ) - 麗優さん» 何で職場なんですかね、、ほんとあれは無敵スキルですよね、、これからもよろしくお願いします! (2019年12月22日 22時) (レス) id: 3a359f279c (このIDを非表示/違反報告)
猫まんま(プロフ) - 伊織さん» あっ。でも、そのグループ解散しちゃって…。 (2019年12月22日 22時) (レス) id: a02a4587d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:伊織 | 作成日時:2019年12月4日 22時