炭治郎の許嫁ちゃん。 弐 【鬼滅の刃】

・ ページ29

.



『ッはぁ……はぁ……ふぅ……』


「ッ……耳鳴りが酷い、身体中に激痛が走っている
早く回復しないと！！！！
俺はまだ戦わないと！！！！

伊之助を助けに行くんだろう！！
早く！！」


疲労困憊な二人の前に、ひとつの影が現れる。

炭治郎とAはその影に目を見開く

「僕に勝てたと思ったの？
可哀想に哀れな妄想して幸せだった？



僕は自分の糸で頸を斬ったんだよ
お前らに頸を斬られるより先に



もういい、お前も妹も婚約者も殺してやる
こんな腹が立ったのは久しぶりだよ」


斬ったはずの累は、そこに立っていた

「不快だ、本当に不快だ
前に同じくらい腹が立ったけどずっと昔だよ
憶えてないほど


そもそもなんでお前らは燃えてないのかな
僕と僕の糸だけ燃えたよね


妹の力なのか知らないが苛々させてくれてありがとう


何の未練もなくお前たちを刻めるよ」


『ッう………』

血鬼術 殺目篭(あやめかご)

鬼の血鬼術が発動し二人の周りに鬼の糸が丸い形で二人を囲む。

『っどうしよう………ッ』

その時、周りの草や花が累の邪魔をした

「邪魔だッ！！」

そちらに気を取られているあいだに、糸が斬れた。

その糸を切ったのは＿＿＿

「俺が来るまでよく堪えた 後は任せろ」

冨岡だった。


.

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す