百十話 少女の叫びは ページ10
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『＿＿貴方は、どうして此処に＿＿』
モンゴメリは手にぶら下げた
人形は未だケタケタと笑い声を上げている。
「この気持ち悪いゴミを燃やすように言われたの。ついでにかわいそうなトラ猫ちゃんと
薄く笑って云う彼女に、敦は鉄格子を掴んで訴えた。
「此処を開けてくれ！早くしないと皆が！」
「皆って、貴方達のお仲間でしょ？あたしのじゃなく」
冷淡な声で云ったモンゴメリに、敦が口篭る。
彼女は温度のない瞳で二人を見る。
モンゴメリの唇が薄く弧を描いた。
「そうねぇ……下の街がみぃんな燃え尽きて、貴方達が独りぼっちになった後でなら出してあげてもいいわ」
その頃なら貴方達にもあたしの気持ちが少しは判るでしょうから。
そう云って嗤うモンゴメリに敦はグッ、と奥歯を噛み締め、口を開いた。
「なら逃げよう！君の気持ちは判るよ、僕だって昔は」
「やめて！」
敦の言葉を遮るように、モンゴメリが叫んだ。
そして彼に口を挟む隙を与えず、捲し立てるように話す。
「ねぇ、売れ残りの交織服で一年を過ごした事はある？凍傷で血の滲む指で一日皿洗いをした事は？熱した火掻き棒で折檻された事はある？」
彼女は服の袖を勢い良く捲った。
其処にあったのは、酷い火傷の痕。
「この傷の痛みと苦しさがどんなものか、貴方達に想像できて!?」
二人は、悲しそうな目で叫ぶ彼女を見つめた
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舞。(プロフ) - 心さん» ありがとうございます〜！！！更新頑張ります！ (2019年11月17日 22時) (
レス) id: 42a689ad41 (このIDを非表示/違反報告)
心(プロフ) - とっても面白いです！続き楽しみにしてます！ (2019年11月17日 21時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：舞。 | 作成日時：2019年11月12日 15時
