百七話 焼け野原 ページ7
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『それより、何故態々ここまで連れてきたの』
キッとフィッツジェラルドを睨みつけ、話を戻す
フィッツジェラルドは溜息を吐き、なんでもなさそうに言った
「君達を
その言葉に、2人は目を見開いた
「何……?」
『それは、どういう___』
「異能特務課は無力化した。残るは探偵社とポートマフィアだ」
ヨコハマの昼の世界と夜の世界の間を取り仕切る、武装探偵社。
ヨコハマの闇そのものとも言える夜の支配者、ポートマフィア。
「この二組織には流石に手を焼いていてな。街ごと焼け野原にしたほうが後々の捜し物も楽だ」
一冊の本。
それを探し出す為だけに、街を焼くと云うのか。
敦は厭な汗をこめかみから一筋垂らし、云う。
「焼け野原?そんな強力な異能がある訳…」
『__もしかして___!!』
事前に太宰から聞かされていた、マフィアの一人の構成員
フィッツジェラルドの唇が弧を描く。
彼は、椅子の傍に置かれていた布袋に手を突っ込んだ。
「これに」
そして、そこから掴み上げたものを掲げてみせる。
「見覚えがあるだろう?」
二人は瞠目した。
敦にとっては事務員を傷つけてしまう原因となり、
Aにとっては、太宰から危険と聞かされた___
マフィア構成員 夢野久作の人形だった。
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舞。(プロフ) - 心さん» ありがとうございます〜!!!更新頑張ります! (2019年11月17日 22時) (レス) id: 42a689ad41 (このIDを非表示/違反報告)
心(プロフ) - とっても面白いです!続き楽しみにしてます! (2019年11月17日 21時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:舞。 | 作成日時:2019年11月12日 15時