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百四十九話 救えるのは ページ49

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『___どうするんですか、太宰さん?』



インカムからは、敦と芥川のぶつかり合う声が聞こえる


「平気だよ。安心して。」


そう言って太宰が敦に指示を降す。その内容に、Aはありえないとでも言うかのような顔になる。


『やっぱり、太宰さんは人じゃないですよね。本物の″人間失格″です』



「辛辣!!」



その内容は、芥川に太宰からの話があると振り、彼の手に通信機具が渡った瞬間通信を切る、というものだった


『___はぁ__絶対これも仕組んだの、太宰さんですよね__』


ボソッとそう呟くと、聞こえていたのか太宰はさぁ、どうだろうと薄ら笑みを浮かべた



「さて、もう一つやっておかないとね」





太宰の指先が画面をなぞる。
通信先は、ヨコハマ上空を飛ぶ無人機。



「やあ鏡花ちゃん、聞こえるかい?」



相手は軍警に捕まった鏡花だった。

太宰はインカムを通して鏡花に語り掛けた。
地上に降ろせるから無人機の操縦法を教えると伝えた

しかし帰ってきたのは無気力な答え。



『いい…』



全てを諦めた声は



『もういい…もう私は何も…』



あの時、あの瞬間の声と、酷く酷使していた



この子を救うのは、私だ



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舞。(プロフ) - 心さん» ありがとうございます〜!!!更新頑張ります! (2019年11月17日 22時) (レス) id: 42a689ad41 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - とっても面白いです!続き楽しみにしてます! (2019年11月17日 21時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:舞。 | 作成日時:2019年11月12日 15時

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