百三十二話 この街を愛している ページ32
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不意に、風が吹く。
それと共に、刀を持った福沢の姿が粉雪となって掻き消えた。
森が振り返ると其処には福沢が抜き身の刀を手に立っている。
彼の背後の草垣の向こうの木には、谷崎とAが身を潜めていた。
森は目を細め、口元を歪める。
「……立体映像の異能か」
そう呟き、彼は踵を返した。
「楽しい会議でした。続きは孰れ、戦場で」
背を向けたまま云う森。
黒い外套を纏った背中に、福沢が云う。
「今夜、探偵社は詛いの異能者�爍儉瓩涼ゴ圓貌阿�」
その言葉に森の足が止まる。
「……それが？」
振り返って訊いた彼に、福沢は淡々と応えた。
「今夜だけは邪魔をするな。互いの為に」
「何故」
「それが我々唯一の共通点だからだ＿＿＿＿」
＿＿＿＿＿＿＿＿『この街を愛している』
「街に生き、街を守る組織として、異国の異能者に街を焼かせる訳にはゆかぬ」
「組合は強い。探偵社には勝てません」
そう云って、森は再び福沢に背を向ける。
そして、公園のオブジェに腰掛けていた太宰に云う。
「ではまた、太宰君。マフィア幹部に戻る勧誘話は未だ生きているからね。あと＿＿＿萩原君も」
見透かされたような目で、森はAを見る
太宰が直ぐにそれを隠すように前に立つ
「彼女は行きませんよ。勿論私も。
抑も私をマフィアから追放したのは貴方でしょう」
太宰の瞳に影がさした
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舞。(プロフ) - 心さん» ありがとうございます〜！！！更新頑張ります！ (2019年11月17日 22時) (
レス) id: 42a689ad41 (このIDを非表示/違反報告)
心(プロフ) - とっても面白いです！続き楽しみにしてます！ (2019年11月17日 21時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：舞。 | 作成日時：2019年11月12日 15時
