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百三話 白鯨 ページ3

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地面を滑る敦に二人は目を見開き、鏡花は見えない敵に立ち向かう為短刀を構える。



だが、再び響いた銃声は短刀の刀身を打ち砕いた。



大きく目を見開く鏡花。



小さく港が見える高層ビルの上、一人の青年が口笛を吹いた。





「大命中〜!」





彼はゲームでもしているかのように楽しげに笑う。





「死にはしないけど死ぬほど痛いんだよねぇ、僕の弾丸って」





フィッツジェラルドはビルの方を見て、青年のインカムに繋がっている携帯に話す。





「ご苦労、トウェイン君」





敦の首を前から掴み、フィッツジェラルドは腕を押さえる鏡花に云った。





「では小公女(リトルプリンセス)、ボーイフレンドとフレンドは頂いて行くぞ」





鏡花は絶望に顔を染める。





「駄……目……それだけは……」





彼女の訴えに何の反応も示さず、フィッツジェラルドは指を鳴らした。





「メルヴィル君。新拠点のお披露目と行こう」



「……承知した」





白髭の男が海に手を翳すと、地響きが起きた。



そして海の中から現れたのは、巨大な鯨の姿をした鉄の船。



「久しいな……相棒」



組合(ギルド)職人(フェロークラフト)ハーマン・メルヴィル 能力名『白鯨(モビー・ディック)


Aがその船に驚いている内に、後ろから銃弾が貫いた


『__ッあ』


暗くなる視界に、隙を作ってしまった己をひたすらに恨んだ




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百四話 泉鏡花の独白→←百二話 逃げろ



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舞。(プロフ) - 心さん» ありがとうございます〜!!!更新頑張ります! (2019年11月17日 22時) (レス) id: 42a689ad41 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - とっても面白いです!続き楽しみにしてます! (2019年11月17日 21時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:舞。 | 作成日時:2019年11月12日 15時

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