【ハイキュー】顔だけなんです。

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『凄い……』


及川と呼ばれその人はピンチサーバーで入った

正直、凄いと思った


スパイクに近いぐらいの強さのサーブに加えてあの繊細なコントロール、


いつの間にか私の目には及川さんに釘付けになっていた
靴も、床も、何も見えない。ただただ彼だけが私の視界を独占していた


(でも、これだけ凄い選手なら白鳥沢に行くじゃないの……)


推薦されず、入れるほどの学力がなかったのかな。
白鳥沢は普通に入ればかなりの難関校だし


結果としては、烏野が勝った

月島君がなんとか三本目にレシーブで上げ、相手のチャンスボールになったけどその攻撃を日向君が触り、最後は日向君のブロードが決まった









試合後＿＿＿＿＿

及川さんのサーブ…
あれが最初から来るということは今のままだと烏野に勝ち目は無い

金田一君は影山君に下克上を果たせなかったわけだし…
慰めてあげようかな、なんて……





金｢謝ったりすんなよ！！！｣

『!!』

金田一君の声が聞こえ、その場に立ち止まる



影｢！？｣



影山君……？




金｢俺も謝んねぇ！お前は俺ん中ではこれからも横暴な王様で、ムカつく奴で、最高にぶっ倒したい相手だ！！｣


影｢....おう｣


金｢だから謝んな！仲直りなんかしねぇ！別に元々仲良くねぇしな！！｣


影｢おう｣


金｢そんで次は絶対、俺達が勝つ！！｣










彼と私は違う______。

というか、いつから彼が私と同じだと思い込んでた…？



金田一君も、影山君も未来を見ていてもう過去には囚われていない





私とは違う。
いつまでも過去に囚われて、バレーに呪われて。




『何…期待してたんだろ。』



慰めてあげるなんて……笑っちゃう。




慰めて欲しいのは、自分のくせに。

『大嫌いだ……』


顔が歪んでしまわなうに唇を噛んだ

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