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「A〜〜!!」
場所を把握してないのかな、
そう思うほど大声で手をぶんぶん振る彼女は私の小学校からの親友のチェ・ハリン。
『やー、ハリナ〜静かにしてよ。』
私がそう言えばへらへらと謝るポーズを見せるハリン。
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「にしてもAから会いたいなんて、珍しいじゃん。」
「イ・ドンヒョクとなんかあった?」
周りを気にしながらも、小さい声でドンヒョクくんの名前を出すハリンに首を横に振る。
「まあ、そりゃそうか。
あんたら、付き合って結構経つのに今でもらぶらぶだもんね。」
「何回も言うけどさ、結婚式呼んでよね!」
ハリンの言葉に胸がチクリと痛む。
「..........A?」
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『あのね、別れようと思ってるの。』
苦しかった。
だけど、これが私の出した答え。
ドンヒョクくんとの日々を、
ドンヒョクくんとの思い出を
.........ドンヒョクくんを忘れるのが、怖い。
それをドンヒョクくんに知られてしまうのも怖い。
ならば、ドンヒョクくんとお別れしてしまおう。
そうすれば、彼は傷つかなくて済む。
そうすれば、彼はきっと、きっと。
私を想って苦しまなくて済むのだから。
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李華(プロフ) - この作品を読むのは2回目だけどまた号泣しました😭かのお話が大好きです! (12月27日 23時) (レス) @page39 id: bf1bf25a73 (このIDを非表示/違反報告)
ユノタロ(プロフ) - リュイさん» コメントありがとうございます!そう言ってもらえて、涙を流してもらえる作品になって本当によかったです🥲🥲あと少しですが最後までよろしくお願いします! (2021年12月22日 4時) (レス) id: b9c18f97b5 (このIDを非表示/違反報告)
リュイ - 泣きそうです…と言うか泣きました。本当に、ありがとうございます。大好きです。 (2021年12月15日 17時) (レス) @page33 id: 2183f1b6e8 (このIDを非表示/違反報告)
ユノタロ(プロフ) - ごんちゃんさん» コメントありがとうございます!感動していただける作品になっているのであればすごく嬉しいです🥲🥲これからもよろしくお願いします😣 (2021年12月13日 3時) (レス) id: b9c18f97b5 (このIDを非表示/違反報告)
ユノタロ(プロフ) - うぇるさん» コメントありがとうございます!そう言ってもらえて嬉しいです、、ありがとうございます🥺病気について詳しくないので不自然な点があるとは思いますがこれからもよろしくお願いします🥲 (2021年12月13日 3時) (レス) id: b9c18f97b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユノタロ | 作成日時:2021年12月1日 15時