Chocolate cosmos. (ページ9)

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重みのある言葉ページ9

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_____ 俺な、初恋の人亡くしてもうてん

その一言はあまりにも衝撃的だった

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先輩に、改めてよろしくと言われた日から
数日経ったくらいに、明日の天気を見てたら朝から土砂降りだって
テレビの画面に映る女の人が言ってたから

先に洗濯物を取り込んでおこうと

真冬のベランダに上着も着ないで出たんだ。

_____ ガラッ

「·····っ！？」

そしたらすぐ隣に人の気配を感じて

驚きながら気配のする方へ視線を向けると

「上着も着やんと出てきたん？風邪ひくで？」

何故か、スーツ姿の先輩が
缶チューハイ片手に少し目を赤くしながら
洗濯物も何も無いベランダに立っていた。

「·····何してるんですか？」

「ん？ちょっとな、」

「先輩こそ、風邪ひきますよ」

「俺、先輩なん？ってことは1年か」

「·····。」

思わず、先輩って呼んでしまったことをすぐに後悔した。

これじゃあまるで、私が先輩に興味があって
先輩の学年とか知ってるみたいになるじゃん

普通に大学通ってるだけで

耳に入ってきた情報なのに。

「·····なんで、スーツ姿なんですか？」

なんだか急に恥ずかしくなって、
先輩がどうしてスーツを着ているのか

目が会った瞬間から気になっていた事を
軽い気持ちで問いかけてみた

「·····俺な、初恋の人亡くしてもうてん」

だけど
返ってきた言葉は

問いかけた私の軽い気持ちとは逆に、
ずっしりと重みのある言葉だった。