お隣の諸伏くん

お隣42日目 ページ44

「あ、来た来た。A」



『あ、いた。待たせてごめんね。帰ろっか…って、零くん珍しいねどうしたの？』






2人が待ってるお店に着けば景光くんが声をかけてくれたのでそっちへ行くと、珍しく零くんが頭を抱えて何かを見ていた。





「あ、お疲れ…。いや今度非行教室開かれるだろ？あれのお礼スピーチ頼まれたんだよ…こういうのってやってから書くものだろ普通…」




『…真面目な零くんならではの悩みでちょっと安心したよ』






確かに、なんて景光くんも吹き出しているか、恐らく私達はありもしない言葉を割と並べていけるタイプなんだ。




いい所なんだけどね零くんの。






『2人はここでご飯食べたの？』




「そうしようかとは思ってたけど、Aが来てから決めるつもりだったよ」



「あぁ、僕たちが勝手に待ってただけだしな」





2人ともねぇすっごい良い人なんだよね…。



過保護って点を除いて。






『私新商品のバーガー食べたい』




「あ、僕もそれ食べたかった」



「じゃあ全員それで良いんじゃないか？」





私達は3人とも同じセットを頼んで再び席に着く。




そう言えば…


『ねぇ、2人は夏休みの夏期講習出る？』



「僕は部活で絶対って決まってるらしいから嫌でも出るよ」



「うん、僕も成績は安定させてたいし出るつもりだよ」






そう、夏休みには特別夏期講習というものがあって1週間毎日学校に来て授業をうける。






『じゃあ私も出る！1番成績に波あるの私だし…』



「Aは理系がからっきしだからね…」

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