お隣の諸伏くん

お隣37日目 ページ39

学校へ着けば校門前は新入生で溢れ返っていたが、お目当ての人物は直ぐに見つけられた。




『あ、零くーん！！おはよ〜！』




「…？ああ、A、ヒロ。遅かったな」



「僕らは早く来てもやる事ないじゃないか、ゼロはもうクラス表見たの？」




「いや？君らが来るの待ってたんだ」





やっぱり零くん可愛い所あるよね、=私たちと見たかったってことでしょ？？





「何を思ってるかは知らないが違うからな」



『知らないのにすごい断言してくるじゃん』





そんな会話もそこそこに、3人でクラス表の前に行けばこぞって皆が左右に捌ける、さすが美形2人組。




これのおかげで中学1年生の時はかなり苦労したんだよね僻み妬みのオンパレード、いや1部の子達だけだけど！





『ん〜、あっ……私だけ…クラス違う……』




「そんなに落ち込むなよ隣のクラスってだけだろ」



「そ、そうだよ。そんなに変わらないよ」






小学校5年生から中学校3年生までの5年間、見事に1度も離れたこと無かったのに…。





『クラス違っても会いに来てね』




「僕達が行く事が前提なのか？」




『だって1人じゃ行きにくいもん』






こう言うのは私からってイメージを少しでも軽減しなきゃいけないんだから！！




「まあ言われなくても多分行ってたよ僕とゼロなら」




『景光くんは優しいね…』




「別に僕だって拒否した訳じゃないだろ！」

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