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フリーター家に帰る ページ24

『あれ、今日残業なんかしてたっけ。気がつけば日付またいでるなんて笑えない』



特別忙しかった訳じゃないけど、やることは多かった、早く帰ろ〜と独り言を呟いた時だった。




「おい」





ドスの効いた声と同時に肩に手をかけられる。




『わぁあああ!!!無理!!!!』





思わずその場にしゃがみこんで耳を塞ごうとすると聞き覚えのある声に一変、その人はケラケラと笑い出す。




『あ、え、迅くん...』



「林まじ面白いわ〜、ごめんごめんびっくりした?」


『当たり前じゃん??』



正体は迅くんだった。




「でもお前、しゃがみこむのは駄目だわぁ。まじ危ないよ?」



『えっ、あ、うんごめんね?』





脅かしてきたのは腹立つし、なんかちょっと小言を言われてるけど用件を聞いてみると。





「いや?今日はただ迎えに来ただけ。小南うるさいし」




だそう。





『あ〜、そうなんだ。でも私今日自分のアパート帰るよ?』



「え?あ〜そうか、ちょうど今日か弟くんのえーと」





『うん、陽翔の命日。御霊供膳作るからさ』






御霊供膳...多いんだよなぁ、陽翔1人に作るには。






『あー、ねえ明日の夜ご飯私持っていくから作らないでいいよって言っておいてもらえる?』



「ん、おー。分かった、家出る時間決まったら連絡ちょうだい」





『おっけおっけー』





したっけまた明日ね、送ってくれてありがとう〜と言って迅くんと別れる。





『ただーいま〜』

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作者名:ぱんぴー | 作成日時:2021年2月25日 14時

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