パンダの妹

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『うわっ！！！』


｢ツナマヨ！｣




最後の最後で思わず足を滑らせてしまい、呪霊の真ん前に膝を着いてしまったA




呪霊がすかさずAを投げ飛ばす



｢"捻れろ"｣



パンっと音を立てて払われる呪霊



『いたぁ……、ありがとう棘チャン』


｢おかか、いくら！｣


『うっ…わかったヨー、ごめんネ』



ちゃんと受身を取る練習をしてなかった事が仇になったと小言を受けるA



｢おいパンダてめぇの妹怪我してんぞ｣

｢なにぃ！？A！！お兄ちゃんに見せなさい！！｣



ケラケラ笑っている真希と、過保護を発動させるパンダことシスコン





『ヤー！お兄サン！Aこれくらい平気だヨー！！』



Aはお世話を焼かれる反面、別にいつも甘えていたい訳でもないのだ




｢Aが、そっぽ向いた…だと……？｣



｢諦めろよ、兄貴離れが始まってんだよ｣


｢…オレパンダ、ニンゲンノコトバワカラナイ｣




余程ショックなのだろう


パンダが四足歩行で歩くようになってしまっている




｢うわ、めんどくせぇ〜｣


｢しゃけ…｣




級友2人は呆れ、妹は我関せず…のつもりだったが



『…お兄サン。Aをおんぶして欲しいナー』




流石妹、しっかり兄のツボを理解している



｢そーかそーか！そうだよな！Aはお兄ちゃん大好きだもんなぁ！いいぞ来い！｣



『わーい！』





さっきまで落ち込んでいたパンダとはうってかわり、上機嫌でステップまで踏みそうなパンダ



Aも満更では無いのだろう


渋々言ったとは思えないほど満面の笑みを浮かべている

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