パンダの妹

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紛れもない本音



けれどそれをするのは自分では無いと、己が語りかけてくる



『……来る！』


｢渾！｣



素早く後ろから駆けきた式神に道を開ける



｢早い…、手負いの腕がら落とすつもりか｣




どこからともなく真希チャンが攻撃を仕掛ける、黒い刀で

さっきまで恵チャンが持っていたものだとわかると若干の隙ができた呪霊


恵チャンが後ろから畳み掛ける、が受け流される




大丈夫



｢真希さん！｣


｢Aは上からだ！｣




『…ウン！！』



呪具を交換し合う2人に合わせて、飛ぶ



そして＿＿＿＿


｢がはっ…｣

今日1回目にして、1番の出来だった




｢二度と三節棍なんて使わせないでください！…扱い辛い！｣

｢慣れると便……恵！｣



『痛いナ』



｢Aまで…ぐっ！｣


伏黒は腹に呪霊の芽のようなもの


真希は左肩、Aは耳に呪霊の木が刺さる



Aと真希はすぐさま木の根を断つ





｢心臓と目を狙った1突き。素晴らしい反応です、術師というのはことの他、情に厚いのですね。仲間が傷付く度、隙が生じる｣





…不味いなァ、押せていたと思っていたらとんだどんでん返しだネ



別に動けるけど、多分難航していく


恵チャンのアレは目で追えなかった。多分そういうものを仕掛けて来られたら避けられない



『悟サン…助けてよネー……』

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