素直になって2.💚 ページ24
次の日の朝、部屋からAの姿が消えとった。
ベッドに残るAの残り香に不安がよぎる。その不安は的中し、その日から全く連絡がつかんなった。
＊
丈「やっと電話出たな」
あの日から引っ切り無しに鳴るスマホ。おーはしくんであったり、丈くんであったり、その他のメンバーさんから。
多分。知らん番号からこんなに掛かってくる事ないし、掛けて！ってお願いしたんかなって思う。
「丈くん、電話やめてって言うてくれん…」
丈「やっと電話出たと思うたら、何言うてんねん！」
「じゃあ番号変えるか着拒する」
丈「待て待て待て！分かった、言うから！とりあえず話そうや」
「話しても答えは変わらんよ」
私は決めたんよ。大橋くんの彼女というポジションから退く事を。ただひたすら、デビューを目指す大橋くんを応援してきた7年という交際期間。誰よりも自分が、大橋くんの近くで、と思ってきたのに。
素直に応援出来ひんなったあの瞬間、自分が大橋くんの彼女であるということに言葉では説明がつかへん様な気持ちになった。
泣いて泣き疲れて、東京に行って最後になるであろう二人の時間を過ごして。その後は、全てシャットダウンした。
TV、雑誌、SNS、ネット…大橋くんの沢山の溢れる情報を見ない、聞かない。
丈「そうか、じゃあ俺らが今何処におるのかも知らんねんな？」
「もちろん」
丈「大阪におるんやけどな。ツアーで」
「…そっか。ほな、忙しいやん。」
丈「おん。めちゃくちゃ忙しいで。それでも、こうして電話してるん何でか分かるやろ」
「分からん」
丈「おい！って！！お前マジで怒んで」
「私は大橋くんが恋愛ドラマに出るってだけで不安になって嫉妬してせっかく決まったドラマやのに応援出来ひんあかん彼女やねん！出て欲しないって思ってん！」
「…そんな彼女いらんやろ…彼女失格やんか。」
和「A…」
電話の向こうから聞こえた大好きな人の声。聞き間違えるはずがない。
「おーはしくん…っ！？」
つづく
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 453人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆうゆ(プロフ) - endores hinataさん» 色々読んで頂いてるんですね🥺嬉しすぎます！そう！まさにメンズ校をイメージして大ちゃんのキャラ作ってました笑 見た感じあの時の大ちゃん想像してもらうの大正解です笑 (2022年8月19日 15時) (
レス) id: adb2dda066 (このIDを非表示/違反報告)
endores hinata(プロフ) - ゆうゆさん» 読んでます！めっちゃ面白いです！メンズ校っぽいだいちゃんも良いですｗ (2022年8月18日 22時) (レス) id: f5304c49f2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうゆ(プロフ) - endores hinataさん» 一応、長尾くんメインで“なにわプロデュース大作戦”というお話を書いてます！長尾くんの長編希望のコメント頂いて書いてます💛 (2022年8月18日 20時) (レス) id: adb2dda066 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうゆ(プロフ) - ナムルさん» コメントありがとうございます😊続き書きますね💛 (2022年8月18日 20時) (レス) id: adb2dda066 (このIDを非表示/違反報告)
endores hinata(プロフ) - ゆうゆさん» 全然です！阻止せよも面白いです！ (2022年8月18日 18時) (レス) id: f5304c49f2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆうゆ
| 作成日時：2022年3月6日 2時
