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結局、何を言ったのか聞いても誠也は「さあ？」と言うだけやし、正門くんに至ってはずっと、ずーっと拗ねている。
そのまま練習に入って、私は端っこで見ていることしか出来なかった。てか、何言うたんよ、マジで。
けど、こうして練習風景を見てると変な感じやな…
正門くんが奏でるギターの音色と、誠也の綺麗で透き通った声が妙にマッチして。
ずっと見ていられる、聴いていられる。大好きやった誠也の声が、色んな人に届いていく…そう思えば言葉には出来ひん感情で、鼻の奥がツンと痛んだ。
『ごめん、先に帰る』
そう、メッセージを送信してから静かにスタジオを出た。
「あーーーーー何なんや、この感情！！！」
本来なら、彼氏が出来て幸せいっぱいのはず。幸せだと思っていることに違いはないけれど、元好きな人と今彼と、同じ空間に居ることが慣れへん。
そんなパターンてなかなかないと思うんやけど、そんなことない？
カバンの中で震えたスマホを見れば、『帰ったん？』と誠也からメッセージが届いていた。
あんたとちゃうねん。
返信はせず、スマホをカバンに戻そうとすれば今度は長く震えだした。
「もぉーっ！あ、」
『正門くん』
表示された名前は、大好きな人からの着信やった。
「もしもっ…」
正「どこ！？」
「え、っと…歩いてる」
正「止まってて、行くから」
あーあー、何で勝手に帰るんて怒られるんかな…
あんだけなりたくなかっためんどくさい女になって、誠也とは終わったはずやのに。またも私はめんどくさい女になったんか…
ってか、もう既に付き合う時からめんどくさかったかも。
正「おった〜！」
ギターを抱えて走ってきた正門くんは、少し息が上がっていた。
「ごめん練習…」
正「もう終わったから大丈夫やで？」
怒られる！なんて思っていたのに、彼は優しく手を繋ぐと「帰りましょか、」と歩き出す。
子供なのは私の方で、全然正門くんの方が大人や。
「ごめん、途中で勝手に帰って」
正「俺の方こそごめんな？子供っぽくて嫌になってない？」
「なってへんよ！私の方が子供やった、ごめん」
『ごめん』を言い合っているうちに、家に着いた。
隣同士だからこその悩み？というのが、この時の流れ。
どっちに帰るのが正解なのか、分からない。分からないから自分の家に帰ろうとすると、「こっち」と手を引かれた。
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ゆうゆ(プロフ) - ぽやさん» 良かったです😭✨勝手に使ってすみません😂笑 (2023年4月25日 19時) (
レス) @page48 id: adb2dda066 (このIDを非表示/違反報告)
ぽや - ゆうゆさん» そうなんですよね😇正門くんのお話にはぎゅんぎゅんがつきものですから✌🏻書いてくれたの嬉しいですっ😖 (2023年4月25日 19時) (レス) id: dc37ea6a32 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうゆ(プロフ) - 永瀬れみさん» こちらこそありがとうございました🥰そうなんですね！お互い頑張りましょ💓 (2023年4月25日 6時) (レス) id: adb2dda066 (このIDを非表示/違反報告)
永瀬れみ(プロフ) - リクエストありがとうございました！私も描いてる側の人間なのでお互い頑張りましょうめっちゃキュンキュンしました！ (2023年4月24日 23時) (レス) @page47 id: 6b11212a22 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうゆ(プロフ) - ぽやさん» 重い正門くんも、『ぎゅんぎゅん💓』も、ぽやさんとのやり取りでお話に取り込んでみようと思い書かせて頂きました🤫💕恒例行事😂これがないと始まらへん！みたいな、ねぇ💙 (2023年4月24日 22時) (レス) id: adb2dda066 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうゆ
| 作成日時：2023年3月24日 11時
