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正「…おいで、」
手を広げて、泣く場所を提供してくれる正門くん。
正「今は泣きたいだけ泣きなさい。話はそれからなんぼでも聞いてあげるから。」
10個も年下の男の子に泣きついて、呆れられてもしゃあない。正門くんは私のことを手が掛かると言ったし、迷惑な隣人としてこれから生きていくか。
「まさかどく…っ…うぅっ……」
正「泣いたらええ、我慢せんでええ。」
「うっ…せーやのあほぉーーーーー」
ギュッと彼の服を掴んで、しがみついて。そしたら、「辛いよなあ。苦しいなあ。」って背中に手を回して。ゆっくり、優しく、大きな掌で撫でてくれた。
ひとしきり泣いたら何となくスッキリした。
それは多分、一人じゃなかったから。全身で受け止めてくれる正門くんの胸で泣いたから。
「スッキリしました、ありがとうございました」
正「どういたしまして、」
目を細めて笑う、彼の笑顔に救われる。
「正門くんと会う時、顔ボロボロ率高いのいや…」
正「もう見慣れたから笑」
今更？って感じでケタケタ笑って、頬を摘む。
子供扱いされることに慣れつつある私も怖い。と、10個も歳の差があることを再認識し直す。
「見慣れられんのもいや…」
正「我儘ですねぇ笑」
それから何故か二人で夜更かしをしようってことになって。一旦、ラクな部屋着に着替えに帰ったついでにお菓子やらを持って、再び正門家にお邪魔した。
「お邪魔しま…」
西「えっ！？」
「えっ！？」
玄関を開けたら、西畑くんが居た。二人ともなんでおるん？状態で、フリーズ。
正「大吾？」
西「正門お前っ…！そういうことなら無理って言うて？」
何やら勘違いをしている西畑くんに、私から説明をする。
西「そういうことね…金髪野郎、何がしたいんか分からへんなぁ。はっすんは二人のこと何も知らへんの？」
「多分。たまぁに、知ってる？って思う時があって、でも確証ないから聞かぬまま…」
正「はっすんあぁ見えて周りのことすごい見とるから、気付いてるかもなぁ。仕事中にしんどくなったらはっすんに…」
西「仕事中でも何でも正門に連絡したらええねんで？」
正門くんの言葉を遮って西畑くんが強くそう言った。
「ありがとう」
西「ほんであんたら今からお菓子パーティーでもすんの？」
私が持って来たお菓子をチラ見する西畑くん。
「あっ、西畑くんも良かったら食べる…？」
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ゆうゆ(プロフ) - ふさん» えぇえ🤩ほんまですか、嬉しすぎますー！コメント見てニヤけました🤭❣️ (2023年3月17日 21時) (
レス) id: adb2dda066 (このIDを非表示/違反報告)
ふ - この作品大好き過ぎます、🥺💓これからも楽しみにしてます✊🏻🌟 (2023年3月17日 14時) (レス) @page39 id: 77b65fcba7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうゆ
| 作成日時：2023年2月17日 14時
