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「出張…え、一人ですよね？は？末？え？」
数日後、急な出張が入った。しかも、誠也と二人。
言お、やっぱり言おう…一人で大丈夫ですって。
末「星宮さん。」
「せっ…末澤…くん。どうしたん？」
危ない。ついつい、『誠也』と呼んでしまいそうになる。
末「出張、一人で行くって交渉するつもりなんちゃうかと思って」
「そのつもりやけど…」
末「今回の出張は色々引き継いでもらわなあかんねん。だからその交渉無駄やと思うで？」
「なっ…」
なんか偉そう。関係切れた途端、素っ気ないというか、『他人』みたい。
というか、変に意識して私だけアホみたい…
末「別に仕事やから。」
それってどういう意味なん…仕事やから仕方なく私と出張行くってこと？別に俺は気にしてないって意味？
「あぁ、そう…」
まぁ、仕事の為なら仕方あるまい…私も割り切らなあかんってことで。
こんなに憂鬱な気持ちで迎える出張。
そして、そういう時ほど早くやって来る。
当日は何事もなくスムーズに終わった。移動中も誠也は寝てたし、特に会話することもなくて。前までなら、隣同士に座って他愛もない話をして移動時間なんてあっという間に感じたのに。
ホテルにチェックインすると、後は別行動で自由。
一日長かったなぁ…と、何事もなく終わってホッと胸を撫で下ろす。
ベッドにダイブして、そのまま見慣れない天井を眺める。
一人で何か食べに行こうかな…とか、どうでも良いことを考えてないと、どうしたって隣の部屋に居る誠也のことを考えてしまう。
その時、バッグの中に入れっぱなしのスマホが鳴った。
「まさかどくん……もしもし？」
正「あっ、もしもし？お疲れさまぁ」
「ふふっ、お疲れさま」
そういえば、正門くんに出張だということを伝えていなかった。ただの男友達に出張やねんとか言うもんなんかな？
よく分からんけど、
正「今は東京？」
「え？何で知って…あ、大橋くん？」
正「せいかい〜」
「私の情報ダダ漏れやんか笑」
電話越しに聞こえる正門くんの笑い声。今日一日、気を張っていたから妙に落ち着く。
「んで、どうしたん？」
正「なんか隣におらへんねやって思ったら、声聞きたくなったんよ」
「なんやそれ笑」
それから正門くんと５分くらい話して、「また帰って来たらご飯行こな」と電話を切った。
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ゆうゆ(プロフ) - ふさん» えぇえ🤩ほんまですか、嬉しすぎますー！コメント見てニヤけました🤭❣️ (2023年3月17日 21時) (
レス) id: adb2dda066 (このIDを非表示/違反報告)
ふ - この作品大好き過ぎます、🥺💓これからも楽しみにしてます✊🏻🌟 (2023年3月17日 14時) (レス) @page39 id: 77b65fcba7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうゆ
| 作成日時：2023年2月17日 14時
