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「うっ……ぐずっ……ふ…っ…」
終わってしまった。残ったのは、誠也は私じゃなくもう一人の子の方を選んだって事実だけ。あんな事言わんかったら、今日も誠也と一緒に過ごせてたんかな…
想像でしかないけど、誠也が選んだ女の子はきっと誠也より小さくて。家庭的で笑顔が可愛くてほっとけへんような年下の女の子なんかなって思う。
誠也がおらな何も出来ひんわけじゃないけれど、俺がおったらなあかんって思われるような、、私とは正反対なんや。
久しぶりに会えるとウキウキして施したメイクも、服も…
「無駄やなぁ、」
道端で座り込んでしまう。息の吸い方も分からんなるくらい嗚咽して。頭の片隅で、正門くんの言葉を思い出した。
『金髪くんの事で辛い時は俺のところにおいで』
絶対ありえへんって、行くわけないって、言われた時はそう思っていた。ほんの少しは期待というか、誠也は私のことを選んでくれるかもってどこかで思っていたから。
正「もしもし？」
「…もしも…しっ…」
正「A？どうしたん？」
電話を掛けたらすぐに出てくれた。正門くんの声を聞いたら、電話を掛けるために一旦我慢した涙がまた溢れてきてしまう。
「まさかどくん…ふっ…せーやにフラ…っ…フラれてっ…」
正「A？今どこにおるん？」
情けないよ、大の大人が。フラれたくらいでこんなに泣いて、しかも人に泣きつくなんて。ほんまに情けない…
それから、あぁ本気で誠也のこと好きやったんやなって思い知らされる。
私たち、最初から間違ってたんやなぁ。
正「ちゃんとおるやん」
「ほんまに来た…」
正門くんが来てくれるってなって、近くのコンビニの前で待っていた。待ってる間に段々落ち着きを取り戻して、彼が来た時には涙は止まっていた。
正門くんは私の顔を覗き込んで「お化粧ボロボロや〜」と頬を撫でる。
「やめてーゃ、」
そしたらその手は頭に移動して、「頑張ったなあ」なんて優しく撫でるもんやから、止まっていたはずの涙がまたジワリと滲む。
正「泣きべそかいて抱きついてくるかと思ったのに」
「そんなんしませんよ、」
正「来てもええんやで？ほら、」
コンビニの前で腕を広げてみせる正門くんは、ぽや〜と笑顔を見せる。
「いや、大丈夫やから。」
正「じゃあ俺から。」
そう言って、公然の場で正門くんは私を抱きしめた。
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ゆうゆ(プロフ) - ふさん» えぇえ🤩ほんまですか、嬉しすぎますー！コメント見てニヤけました🤭❣️ (2023年3月17日 21時) (
レス) id: adb2dda066 (このIDを非表示/違反報告)
ふ - この作品大好き過ぎます、🥺💓これからも楽しみにしてます✊🏻🌟 (2023年3月17日 14時) (レス) @page39 id: 77b65fcba7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうゆ
| 作成日時：2023年2月17日 14時
