こんにちは、ありがとう、ごめんね (ページ4)

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『ごめんね』ページ4

地震が起きて約1ヶ月、500人居た学園の生徒も
数十人になった

クラスは少し特別で親が居なくて、IQが高い
ご飯もテントも毎日食べれて暖かく寝れた

やっと慣れ始めていたこの生活にも
終止符が打たれた

2回目の大地震
震度9地面が割れた
まともに立てない
どうしたらいいんだと思ってた矢先

███が立っていた場所が崩れた

えっ…！███！

奥まで続く地面のひび割れ
その端っこに捕まるあの子
先生達はもう何もしてくれなかった
諦めていたんだ

けど諦めない

でも、力強かったあの子の腕も
低カロリーの食事で痩せ細っていた

捕まって！引き上げるから！

でも力が出ず状況は変わらなかった
奮闘していた時
言われた

離していいよ
私の事、

何言ってんの！？ダメだよ！
ねぇ頑張ろ！！
離さないで！！

いいよもう…！私もう幸せだったから
またこんど会おう？
幽霊になって出てくるから！

そう言って笑う
初めてあった時のように
綺麗な顔で

何言ってんの、幽霊になったら
███の事嫌いになるから！！

それはやだなぁ笑
でも大丈夫だから

顔は涙でぐちゃぐちゃだった

ありがとう、ごめんね

そう言ってあの子は笑い、手が離れた

あとはもう覚えてない

救助に来た隊員に連れてかれた

けど重度の栄養不足と足に凍傷があり
風邪も重なって死んだ

桜の散るはずの春だった

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

こんにちは！！！！

と、大きな声で言われた。
綺麗な声で綺麗な容姿で元気よく

驚いたけど、とりあえず返しておこう
こんにちは

その子は自信満々な足取りでこっちへ向かって来た
後ずさりするけど、その時にはもう
目の前に綺麗な顔があった

その時偶然にも桜が舞った