３１やよ ページ32
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「…連れてきたで」
「おぉ、御苦労」
連れていかれた場所は、とても華やかで、うちの国とは比べ物にならないほど綺麗な城だった。
俵担ぎからは解放されたものの、何をするかわからないからと手錠をかけられた。まぁ当たり前やな。
「お前が、β国の優秀な兵士か？」
『…』
「…？今は話すのを許可する」
『…』
「なんや、なんか喋れや」
いやいや、敵国の総統目の前にして普通に話せる人います！？おらんよな！？
これどうするのが正解や…間違えたら即死刑やろな…どうしよ…
「…そうか！わかった！！」
「ん？…は？ちょ、グルさん！？」
ずっと俯いていた状態から、急に顔をぐいっと持ち上げられた。
何故か俺は、顎クイなるものをさせられていた。
目の前には、俺とはまた違う金髪と紅い眼があった。
「ほぅ…お前もまた違う綺麗な空色の瞳だな」
『はな、せや』
俺は力なく総統の身体を押す…が、俺が力がないのか総統の力が凄いのかわからないが、ビクともしない。
「やっと喋ったな。すまんが、もう一度このままで問う。お前は、β国の優秀な兵士か？」
『…優秀かどうかは知らんけど、俺以外の近距離隊は、皆死んだ』
俺が振り向いた時にはもう、まるで元から倒れていたかのように死んでいた。
我々国の兵士が100来たのに対して、全て俺一人で立ち向かった。
「…やはり、当たりだ」
「またかよ…」
「もうこれは止められないめうね〜」
「お前、この国の幹部にならないか？」
『…は？』
いやいや、待て待て。
こちとら敵国出身やぞ！？この総統本気なん！？
『お、俺、敵やで？』
「敵がなんだ。もうお前の国は負ける。その国にいつまでも居たいか？」
…思い返すと、Aと遊んだ事以外あの国でいい思い出はない。
俺は少し考えてから首を横に振る。
「決定だな！よし、大先生！！今からβ国の軍学校の寮に向かえ！！」
〈は！？この場はどうすんねん！！！〉
「もう敵そんなおらんやろ！部下に任せとけ！！」
〈部屋番号は？〉
『…306』
「だそうだ！早めに頼む！！じゃ！！！」
〈は！？ちょ＿〉
総統は要件を仲間に伝え終わった後、満足そうな笑みを浮かべた。
…仲間への扱い雑やない？あれ、俺、ここおって大丈夫やったかな…？
「はぁ…心配すんな。いっつも、あんなんやから」
「ほんま、仲間思いなんかようわからんわ」
隣にいた2人は苦笑し、でも何処か暖かかった。
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みずがみ。2(プロフ) - ぜにがみさん» 有難うございます〜！！ (2019年8月6日 19時) (
レス) id: 679c2618a4 (このIDを非表示/違反報告)
ぜにがみ - 完結おめでとうございます〜。これからもみずがみ。さんを応援させていただきます〜。これからも頑張って下さい！！！ (2019年8月6日 13時) (レス) id: 417a32e7b4 (このIDを非表示/違反報告)
みずがみ。2(プロフ) - しほさん» 有難うございます！！ (2019年8月5日 22時) (レス) id: 679c2618a4 (このIDを非表示/違反報告)
しほ(プロフ) - 完結おめでとう御座います〜！密かに応援させて頂いてました。とても魅力的なお話、いつも有難う御座います。これからも楽しみにしています！ (2019年8月5日 21時) (レス) id: 0d336d7836 (このIDを非表示/違反報告)
みずがみ。2(プロフ) - ゆきなさん» 有難う御座います！ (2019年7月31日 7時) (レス) id: 679c2618a4 (このIDを非表示/違反報告)
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